志木市立市民病院の小児科入院医療休止問題が揺れ続けている。長沼明市長は1月に、4月からの入院休止を発表したが、周辺市町が反発。休止は秋まで延期となった。その後の方針について市長は「市議の意見を聞いて考えたい」と態度を保留している。
「市民病院改革委員会」は志木市に、小児入院医療の継続と病院の公設民営化を勧告した。だがある民間病院幹部は「50床規模で小児救急をやれば年2億の赤字になる」と話す。民営化の引き受け手を探すには、志木市や周辺市町が赤字を補う覚悟が必要だろう。
小児は診療に手間がかかるし、救急は予定外の患者に備えスタッフを待機させるから、コストがかさむ。小児救急は欠かせないが、不採算を指摘され、民間病院にも自治体にもお荷物扱いされる。小児医療をめぐる診療報酬(料金)体系が間違っているとしか思えない。【高木昭午】
毎日新聞 2012年2月28日 地方版
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