ファイル:デクシア一時国有化を承認
欧州連合(EU)の欧州委員会は17日、ギリシャ財政危機の影響で経営破綻した欧州金融大手デクシアのベルギーの銀行部門を、ベルギー政府が40億ユーロ(約4200億円)で買収し、一時的に国有化することを暫定的に承認した。
欧州委は一方で、ベルギー政府に対し、買収した銀行部門の経営再建計画を6カ月以内に提出するよう要求。再建計画を見た上で、一時国有化についてEU競争法が禁止する「国家支援」に当たるかどうか最終的に判断する方針を示した。【共同】
http://mainichi.jp/select/world/europe/archive/news/2011/10/18/20111018dde007020050000c.html
今日は、この記事を元にして色々と考えてみようかと思います。よく人気ブロガーのブログも覗くのですが、皆さん本当に凄いですよね。
タイムリーな話題を独自の分析を加えて分かり易く解説する、人気が有る分けだと改めて感心します。政治の話題、経済の話題、芸能の話題、スポーツの話題…読んでいると時間が経つのを忘れてしまいますよね。
人気ブロガーとは比べものになりませんが、更新を止めてから1ヶ月以上も経った私のブログが更新前と同じような(若干上がっている?)順位というのも驚きましたが…。多くの方が読んで下さっていたのだろうと感謝しています。
勝手な推測ですが何故、私のブログが読まれているのかも考えてみました。特別な知識が必要無く一般常識だけで理解できるという事も、そうですが一番の理由は他にあるのだろうと考えています。
政策の話題を題材にしたブログは多数有ります。経済の話題を題材にしたブログも多数有ります。そして、政策の話題を題材にした経済ブログは有っても経済(お金の流れ)を題材にした政治(命の遣り取りを含めた何でもありの喧嘩)を書いているブログが圧倒的に少ない(皆無?)からだという事が一番の理由ではないかと考えています。
そして次に、バラバラに見えた個別の事象が繋がっている、そして次に何が起こるかを一連のストーリーの流れで予測できるという事が理由だと考えています。
何だか自慢しているようになってしまいましたが、私は何も特別な才能を発揮している分けではありません。誰もが持っている一般常識とインターネットだけが私の武器ですから。つまり、誰にでも書ける事を書いているだけです。中学生の時からサボり癖が有った為に英検4級すら持っていないのは内緒です…。
私達日本人は政治や経済の事に高い関心を持った好奇心旺盛な国民なのでしょう。でなければ、一切の宣伝もしない私のブログが読まれる理由が分からないですから…。
では、今日のお話に入ります。今迄はTPPに関して日本からの目線で多くを書いてきました。そして、前回はアメリカからの目線で書いてみました。今日は欧州からの目線で考えてみようかと思います。
最初に取り上げた記事の前に次のような記事が今月有りました。
デクシア:解体…仏・ベルギー系大手銀 初の大手金融破綻
【ロンドン会川晴之】仏、ベルギー、ルクセンブルクの3カ国は9日、欧州債務危機の深刻化で資金繰りに行き詰まった仏ベルギー系大手銀行デクシアを解体することに合意した。今回の欧州債務危機で大手金融機関の経営破綻はこれが初めて。欧州各国は金融機関の破綻を防止するため、金融機関の資本増強を急ぐ。
協議はブリュッセルで開かれ、フィヨン仏首相、ベルギーのルテルム首相などが参加した。
3カ国政府の合意を受け、デクシアは同日、緊急取締役会を開き、政府の決定を受け入れる見通し。
解体の詳細は公表されていないが、AFP通信などによると、(1)トルコのデニス銀行やデクシアのルクセンブルク部門など傘下の金融機関を売却(2)フランス部門は、フランスの政府系金融機関に譲渡(3)ベルギー部門はベルギー政府が40億ユーロ(約4000億円)の公的資金を投入して国有化(4)不良債権を処理する「バッドバンク」を設立し、これにも公的資金を投入する--案で最終調整している。
デクシアは、ギリシャやイタリアの国債などを大量に保有している。欧州危機の深まりを背景に銀行間市場が大幅に縮小、資金調達を短期金融市場に依存する割合が高い同行は資金繰りに行き詰まった。08年秋のリーマン・ショック後にも経営破綻し、仏、ベルギー両国政府などから資本注入を受けた経緯がある。
これは中々に大事になりそうです。何が問題になるかというと、銀行破綻そのものと言うよりも欧州の信用問題が大きいのだろうと思います。
具体的には、次の記事から考えてみましょう。
欧州銀行ストレステスト:8行が不合格、資本不足25億ユーロ (3)
EUの欧州銀行監督機構(EBA)の15日発表によると、不合格となったのはギリシャのEFGユーロバンク・エルガシアスとギリシャ農業銀行、オーストリア・フォルクスバンケンの3行のほか、スペインのパストール銀行、カハ・デ・アオロス・デル・メディテラネオ、カイシャ・カタルーニャ、バンコ・グルポ・カハ3、UNNIMの5行。審査対象となったイタリアとドイツ、フランス、英国、アイルランドの銀行はすべて合格した。
EBAは4月までに各行が増資していなければ、不合格行数は約20行だったとの見方を示し、資本不足額は268億ユーロに増大していただろうと述べた。EBAのアンドレア・エンリア議長によると、今年1月から4月までに欧州銀が積み増した資本は500億ユーロに上る。
CMAが調査するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)動向によると、今後5年以内にギリシャの債務不履行(デフォルト)に陥る確率は86%となっている。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=au8EfqGHHEkI
この記事から分かる事として、少なくとも”今回破綻したデクシアはストレステストに合格していた”という事です。
つまり、”欧州銀行のストレステストに合格していても破綻する銀行は今後も出てくる”という事を意味します。
銀行は多くの不良債権を抱えています。そして、不良債権の処理をしなければ倒産する事も分かっています。銀行の倒産は他の企業の連鎖倒産を招きます。
しかし、”後、どの位の税金を銀行に注入すれば良いのか?”という根本的な事が分からないという事です。日本が支援するにしても最低限正確な負債額は知らせて貰わなければならないですよね。
しかも怖いのは「5年以内にギリシャの債務不履行(デフォルト)に陥る確率は86%」という部分です。そして、その前の記事の「デクシアは、ギリシャやイタリアの国債などを大量に保有」という部分です。
さて、ここで質問です。あなたが、ベルギーの有権者であると仮定したなら次の記事を見て何を感じますか?
ギリシャ:全土でゼネスト、2万人が議会へ行進-警察は催涙ガス

10月5(ブルームバーグ):ギリシャでは5日、全土でゼネストが決行され、2万人が議会のあるアテネの中心広場を行進し、政府の66億ユーロ(約6750億円)規模の財政緊縮策に抗議した。ギリシャ政府は緊縮策によって救済融資を確保しデフォルト(債務不履行)を回避しようとしている。
ギリシャの運輸省に28年勤めているカテリナ・アナスタソプロス氏はデモに参加し、政府は「私たちの生活の糧を奪おうとしている。私たちは皆、恐れている」と語った。
欧州連合(EU)当局者らは4日、最新のギリシャ救済合意について再交渉の可能性を示唆した。公務員が加盟する労働組合ギリシャ公務員連合(ADEDY)はゼネストを呼び掛けた。デモ参加者らはデフォルト回避のために団結を示そうという政府の呼び掛けを無視した。
国営企業や公益企業の従業員を代表する民間労組のギリシャ労働総同盟(GSEE)もこの日のストに参加。19日のゼネストも呼び掛けている。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920015&sid=amjBkDYlV_Qs
普通に考えれば
「何で他国(ギリシャ)の為に自分達(ベルギー)の税金を使うんだよ」
だとか
「自分達(ベルギー)の国の税金を使いながらストとかふざけるな」
となりますよね。しかも今後も破綻して税金で救済しなければならない銀行が続々と出て来そうな情勢なのですから。
とにかくEUの枠組み自体が分解するかもしれない状況に陥っていますよね。かと言ってドイツのような技術力も無い小国がEUを抜けても生き残りが難しいですよね。
では、別の質問です。あなたが、欧州の投資家(株などで生計を立てているヒト)であると仮定したなら、今回のデクシアの件で何を心配しますか?
当然ながら、「自分の持っている債権(株)が暴落しないか?」という事が最大の関心事になりますよね。
ストレステストに合格していた銀行のデクシアが破綻したのです。特に銀行株は要注意ですよね。
続けて質問です。あなた(投資家)は持っている銀行株をどうしますか?
暴落する前に高値で売り抜けようと考えますよね。多少の損をしても紙くずになる前に何とか銀行株だけでも現金化(又は手堅い証券化)したいですよね。
では、続けて質問です。多くの投資家が同じように考えたなら、銀行の株価はどうなるでしょう?そして、銀行から融資を受けている企業はどうなるでしょう?
単純ですよね。”売り”が殺到すれば人気がない株の値段は下がるのが当然です。それでも暴落する前に売りたいなら株の値段は更に下がりますよね。つまりは投げ売りと暴落が始まりますよね。
銀行も資金調達の為に貸し渋りや貸しはがしを行うので融資先企業も資金繰りが悪化しそうですね。
こうなってしまってからでは手が付けられません。何とか投資家を落ち着かせて銀行(特にギリシャ債やイタリア債を大量保有している銀行)の株価を安定させなければなりません。
では、続いての質問です。あなたが欧州の議員で何とか銀行株の投げ売りによる暴落から連鎖倒産になる事を阻止したいなら、何をしますか?
簡単なのは口先介入(銀行には税金を注入するから大丈夫~)でしょう。その次に考えられるのが実際の税金による救済です。
では、実際に「5年以内にギリシャの債務不履行(デフォルト)に陥る確率は86%」となるギリシャ国債を誰が所有しているかを調べてみましょう。
http://jp.reuters.com/news/globalcoverage/globaleconomy
あなたが欧州の議員で自国の雇用を守るには銀行を救済するしか方法が有りません。そして、銀行を救う為には何とかギリシャに立ち直って貰わなければなりません。
そんな時にギリシャのデモを見たなら何を感じるかは人間なら誰でも同じでしょう。特に大量にギリシャ国債を保有していて自国内は比較的安定しているなら…。
欧州株式市場=銀行株主導で反落、独財務相の発言受け
[ロンドン 17日 ロイター] 17日の欧州株式市場は反落して引けた。ドイツのショイブレ財務相が、今週末に開かれる欧州連合(EU)首脳会議でユーロ圏債務危機の最終的な解決策が提示されると考えるのは現実的ではないと発言したことが圧迫した。
債務危機解消に向けた対策に楽観的な見方が広がり、一時10週間ぶりの高値をつけたものの、独財務相の発言を受け値下がりに転じた。
大手銀行株の値下がりがきつく、STOXX欧州600銀行株指数は1.6%下落。イタリアのウニクレディト(CRDI.MI: 株価, 企業情報, レポート)は6.1%安と急落した。
銀行株は、各国政府から資本増強に対する支援が行われるとの見方から、このところ値上がりしていた。
ギリシャの銀行株指数は7.3%安。独財務相がギリシャ問題に関して、債務のさらなる再編が必要になる可能性があるとの考えを示した。また、財政・構造改革を実施しない場合、ギリシャの赤字と債務は再び持続不可能な水準に増加すると警告した。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT800298820111017
これが、最近の欧州の金融界の状況です。難しそうな言葉を使って専門家が取引しているイメージが強い金融業界も一般常識だけで動きが読めますよね。
今の欧州は自国の税金で全て(銀行もギリシャ等の危ない国も)を助けるか銀行や自国だけを助けるかを選ぶ時期に来ています。
仮にギリシャを切り捨てればイタリア・スペイン・ポルトガルといった国にまで飛び火しそうですよね。特にギリシャ国債を大量保有しているイタリアやポルトガルはアウトでしょう。
では、イタリアやポルトガルの国債は誰が持っているのでしょう?調べてみると面白そうですよね。
ギリシャを切り捨てたいというのが本音でしょうが、欧州の議員としては何とか全てを救済するしか道は残されていないのです。
では、ここで質問です。暢気に賃上げ要求デモをする他国を助ける為に自国の有権者に実質的な増税をしなければならない状況に陥ったなら、あなた(欧州の議員)なら何を考えますか?
1.他のお金持ちの国に頼む
2.自国の有権者の怒りの矛先を逸らせる”共通の敵”を作る
3.助ける国にイヤミを言う
こういった所でしょうか…。もうお分かりですよね。お金持ちの国とは日本の事です。そして、共通の敵としてスケープゴートにされるのがユダヤですよね。実際に金融界で好き勝手に暴れ回って今回の危機を作ったのですから他国の賛同も得られるでしょう。
では、今の欧州の現状を理解したなら自分を欧州の人間だと仮定して欧州目線で今の日本を取り巻く状況を考えてみましょう。
欧州目線から見た日本の現状としては…
1.不良債権処理は済んでいる
2.大震災と原発事故で弱っている
3.アメリカには強く出れない
4.デフレである
5.今の政権は素人集団
6.与党民主党は中国や朝鮮半島に頭が上がらない
7.日本に寄生しているZが居る
…
色々と有りますが、大まかには上記のような感じでしょうか。欧州目線で日本にお金を出させるには強気で毟り取るか下手に出てお願いするかを先ずは考えますよね。
大震災や原発事故を口実にされたなら、幾ら強気で交渉しても日本国民が許さないでしょう。なら、何とか気持ちよく日本からお金を出させるような方法を採るしか有りません。
それが如実に表れているのが震災後のレスキュー隊や原発関連の援助でしょう。これはアメリカも同じですよね。特に日本人は受けた恩を忘れない民族ですから。
次に何を考えるかというと、”如何に多くのお金を日本から引き出すか?”という事ですよね。
日本のお金を狙っているのは欧州だけではありません。アメリカも中国も朝鮮半島もです。ロシアやアラブは情報が少ないので、よく分からないのですが…米国・中国・欧州・朝鮮半島に比べれば逼迫していないようです。
限りある日本のお金を分配するには競争相手は少ない方が自分の取り分が増えますよね。あなたなら何を考えますか?
考え方としては次の2つでしょう。要は喧嘩なのですから。
1.一番強そうな相手を他の勢力と組んで潰す
2.一番弱そうな相手を先ずは潰す
今のところ、欧州やアメリカでのサムスンに対する訴訟やユダヤ(ロックフェラー)を共通の敵とする事から考えてみてアメリカをユダヤとそれ以外に分類して同時進行のような形を採っていますよね。
では、欧州としては日本にTPPに参加して貰いたいのでしょうか?
違いますよね。なるべく日本がTPPに参加しないように、限りある富をユダヤや他の勢力(朝鮮勢力)に奪われないようにしたいですよね。
今の欧州では移民排斥に動いています。ドイツのメルケル首相は「多文化主義は失敗」と言い、イギリスのキャメロン首相も「イギリスの多文化主義は失敗した」と述べていますよね。
移民の流入に繋がるTPPに賛成すると考えるのは無理なようです。またユダヤの為の政策に賛成するとも考えられませんよね。
欧州で若者のデモ頻発、格付け会社に卵やペンキ
【ローマ=末続哲也】財政・金融危機に揺れる欧州で、若者たちのデモが頻発している。
イタリアでは7日、同国政府の財政緊縮策や教育費削減に抗議し、学生たちが全国約90都市で一斉にデモを繰り広げた。
北部の商都ミラノでは学生たちが、同国の長期国債格付けを引き下げた米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービス事務所に卵やペンキを投げつけた。首都ローマでは学生数千人が「借金を作ったのは我々ではない」と訴えて行進。学生組織は「若者の29%が失業中だ」との抗議声明を発表した。
スペインでは6日、高校生らが国内各地で教育費削減に対する抗議デモを行った。首都マドリードでは生徒の大半が授業をボイコットし、数千人が「公教育を守れ」と訴えてデモ行進した。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111008-OYT1T00753.htm
こういった事柄から考えてみてもTPPに賛成するとは思えませんよね。
私が頭を悩ませているのが、「金融でユダヤ排除を始めたオバマ大統領が何故TPPに拘るのか?」という事です。明確な理由が分からないのです。
雇用を守る為ならTPPはアメリカにとっても害悪でしか有りません。一部の業界には確かに利益をもたらすでしょうが、大多数の一般有権者の雇用は失われて失業率も跳ね上がるのは分かり切っているのです。長期的に見れば、確実にアメリカの国力は落ちます。
オバマが空き缶やルーピーと同じで単なるお花畑の政治家であるというのなら納得できますが…。何か私の考え付かない特別な理由が有るのでしょうか…?
言える事は、オバマがこれ以上にTPPに前のめりになれば政治生命(だけに限りませんが)は確実に絶たれるという事です。
成果として米韓FTAだけで我慢すれば、次の芽も有ったのでしょうが…。
少し脱線してしまいましたね。欧州に戻ります。あなた(欧州の議員)はデフレで不況の今の日本と少しでも景気が良くなった後の日本のどちらからお金を借りたいですか?
不況の時に借りるよりも好況の時に借りた方が引き出せる額も大きくなりそうだし借金の条件も緩くなりそうですよね。
なら、何とか日本には景気が良くなって貰わなければなりません。あなた(欧州議員)は日本に何を望みますか?
1.世界的な不況なので競合する分野での貿易ではあまり日本に伸びて欲しくない
2.日本人のお給料も上げて貰ってお金の回転が早くなるようにして貰いたい
3.出来れば自国(欧州)製品も日本人に購入して貰いたい
こういったところでしょうか。一つずつ見てみましょう。
1.世界的な不況なので競合する分野での貿易ではあまり日本に伸びて欲しくない
これは、欧州と言っても工業国のドイツや農業国のフランスといった異なる国が有りますから、欧州全体で見れば日本には貿易では伸びて欲しくないというのが欧州全体の意見でしょう。
これは他国(アメリカや中国等)も同じ意見でしょうから、当分は円高容認という事で世界中が一致していると考えられます。
よく日銀や財務省批判を繰り広げて円安誘導をしろと叫ぶ方が居ますが、世界の動きを何も分かっていないのでしょう。
日銀等の官僚の”今の”お仕事は”急激な為替変動の抑止”なのです。日本が大量に円を刷ったなら他国は、それ以上に量的緩和を行ってインフレが天井知らずになるだけです。世界中の誰も幸せになれないチキンレースです。
お利口ぶって官僚批判を繰り広げる方は世界を破滅させたいのでしょうか?チキンレースの先に有るのは世界的な戦争と破滅だけです。
日本一国で世界の全ての通貨に対して増刷競争をして勝てると考える根拠は何なのでしょうね。そして、円安にして何処の市場で何を売るつもりなのでしょう?
お馬鹿な官僚批判をする前に目線を変えてみる事をお勧めします。アメリカ目線、欧州目線、アラブ目線、中国目線…必ず見えるモノが有ります。
2.日本人のお給料も上げて貰ってお金の回転が早くなるようにして貰いたい
次に、これを考えてみましょう。難しく(格好良く)言えば”内需拡大”という事ですよね。お給料が上がって”貯金ではなく消費”に回して貰いたいという事ですよね。
これもお馬鹿さんが「円を刷って配れ」と叫んでいましたよね。”消費に回すには次の収入が確実に期待できる事が重要”です。
つまり、雇用先を確保するのが最大の景気対策なのです。 今なら復興の為に色々と公共事業の発注が出来そうです。
TPP賛成論者のお馬鹿さんは公共事業で外国に税金を垂れ流す事を望んでいるのでしょうか?本当にそれで日本人の雇用が確保出来るのでしょうか?本当に内需拡大が期待できるのでしょうか?
最悪のお馬鹿さんが、量的緩和をしてTPPに賛成するという事を述べる愚か者です。その結果、何が起きるかは誰にでも想像できるでしょう。頭の中に脳みそが入っているのか聞いてみたくなる時が有ります。前科持ちのような他国の為に働くスポークスマンだという事なら理解できますが…。
此処で、最近の話題である増税に関しても考えてみなければなりませんよね。
一般的に増税すれば消費が落ち込むというのはコンセンサスが得られているかと思います。
安住財務相に「安易」批判必至 G20で消費増税“公約”
【パリ=田村龍彦】欧州に債務・金融危機解決のための包括策実行などを求める共同声明を採択し、15日に閉幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、安住淳財務相は財政健全化の重要性を強調し、日本の消費税率を10%に引き上げる法案について、来年に国会提出、成立させる考えを表明した。消費増税を国際公約した形だが、増税反対勢の説得材料は少ないうえ、前提である経済成長の道筋も未完成で、安易な公約との批判を受けるのは必至だ。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111016/fnc11101622290005-n1.htm
この記事を見て、あなた(欧州議員)なら何を考えますか?
「ふざけるな」、「こいつ、馬鹿だろ」、「殺してやりたい」
大まかには、上記のような感想を持ちますよね。自分の所(欧州)が日本にお金を借りなければならない状況でなければ「間抜けだな」、「勝手に日本だけ沈んでいけ」と嘲り笑っていたでしょうが…。
あなた(欧州議員)は確実に与党民主党ではなく野党である自民党に話をしに行きますよね。しかし谷垣総裁に全ての案件を相談しようにも身体は一つだけです。そして悠長に順番待ちをしていられないのも実情です。
あなた(欧州議員)は自民党に最初に何を頼みますか?
それぞれの分野の専門家を”それなりに権限を持った窓口”として置いて欲しいと頼みますよね。
日本初の本格的なシャドウ・キャビネット(影の内閣)。すぐにでも今の内閣に変わって政権を担当できる体制を整えています。
- (2011年7月8日)
http://www.jimin.jp/member/s_cabinet/index.html
これは、選挙目当てのパフォーマンスではなく諸外国に対する自民党の配慮なのだと私は考えています。パフォーマンスなら有名議員である小泉氏を起用するのが定石だろうと思います。
麻生総理や福田元総理などに関しては”元総理”の肩書きが有るので新たに役職を付ける必要は有りませんからね。恐らくは谷垣総裁に扱き使われているでしょう。(楽隠居などは許される状況ではありませんからね)
今日はもう少し続きそうです。
by ヒロ
僕が僕であるために…