日本赤軍の数人が武装グループを組織し、マレーシアのクアラルンプールの米大使館領事部とスウェーデン大使館を占拠、米領事ら約50人を人質に立てこもった。日本赤軍は日本国内に拘置中の浅間山荘銃撃戦やオランダ・ハーグ事件などにかかわったメンバーをクアラルンプールに運び、合流後クウェートに向かうよう要求、拒否された場合は人質を射殺すると脅迫した。日本政府は“人命尊重の立場から”要求を受け入れる方針をマレーシア政府を通じて通告した。逮捕、拘置中の過激派犯人がこうした脅迫によって釈放され、国外に連れ出される初の事件となった。
2009年8月4日