名古屋市の河村たかし市長が南京事件について「なかったのではないか」と発言したことについて、大阪市の橋下徹市長は27日、記者団に「首長は歴史家ではない。歴史的事実について発言するなら、政治的な思いだけでなく、いろいろな歴史研究家の発言も踏まえないといけない」と述べ、発言は慎重にすべきだとの考えを示した。
一方で、反発を強める中国側には「大国が軽く見られるような過剰反応はしない方がいい。中国と日本は隣国なのだから、うまくつきあわないといけない」と注文を付けた。南京事件そのものについての見解を問われると「それを言ったところで、日本にプラスはない。歴史家が言論を戦わせたらいい」と述べるにとどめた。
2012年2月28日