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河村市長:発言撤回せず「討論会を」…南京市交流停止

河村たかし市長=名古屋市役所で2012年2月3日、大竹禎之撮影
河村たかし市長=名古屋市役所で2012年2月3日、大竹禎之撮影

 河村たかし名古屋市長は22日、中国・南京市が交流停止を決めたことについて、記者団に「こちらとしては南京市との交流を深化させたい。(南京事件について)ぜひ南京市で討論会を開き、話し合いをしたい」と述べ、南京事件をなかったとした発言を撤回しない姿勢を強調した。

 河村市長は「いろいろな意味での戦闘行為はあったが、いわゆる大虐殺のようなものはなかったのではないか」と改めて持論を述べた。また「南京市は歴史ある都。もっと名古屋、日本の人が南京に行くように願いを込めて発言している」と説明した。

 両市は1978年に姉妹都市提携を結んだ。名古屋市国際交流課は同日、南京市に連絡し、交流停止を確認した。同課によると、河村市長の発言について、名古屋市に21日までに寄せられた電話・電子メールは計80件。河村市長を支持する内容が55件、批判する内容が25件という。

 中国の駐名古屋総領事館からも河村市長宛てに「納得できない。日中政府レベルの歴史研究も進んでおり、推測による発言は極めて軽率」と口頭で抗議があったという。【三木幸治、加藤潔】

毎日新聞 2012年2月22日 14時23分(最終更新 2月22日 14時30分)

 
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