ここから本文です

まるで出世魚…居直る「女子」いつまで? 40代女性誌が熱い

産経新聞 2月28日(火)12時40分配信

まるで出世魚…居直る「女子」いつまで? 40代女性誌が熱い
拡大写真
GLOW4月号表紙(写真:産経新聞)
  ■「大人かわいい」今の自分が一番好き

 「40代女子」。なんと矛盾をはらんだ言葉でしょう。アラサー女子を世間が許しつつある?のをよいことに、もう一声!と「女子」に居直る感があります。

[フォト]こちらは本物の“女子”がターゲット…アディダス、10代女子照準に出店加速

 でも、いいんです。一昨年秋に創刊された40代女性向け月刊ファッション誌『GLOW(グロー)』(4月号・720円)は、「好きに生きてこそ、一生女子!」と高らかに宣言。女+子で「好」きに生きる…四十路を前に意気消沈していた記者も、視界の霧が晴れたような気分です。もう一生、女子でいるもんね。

 宝島社によれば、この世代の女性誌で最大のシェアを誇り、現在40万部。「それまで40代女性誌が全体で20万部程度だったことを考えると、GLOW創刊によって新しい市場が開拓されたといえます」と大平洋子編集長が自賛するのもうなずける。「(既存誌は)ブランド好き、幸せセレブ奥様のイメージ、家庭誌的なものなどに極端に分かれていて、40代女性に共通する『気分』みたいなものを出せていなかった」。そこに勝機があった。

 GLOWが手本とする有名人といえば、女優の小泉今日子さんや永作博美さん、タレントのYOUさんら。一見、年齢不詳。これを「大人かわいい」という。誌面で紹介される服も靴もバッグも、20代女性誌に載っているそれと変わらない。40代女子は百貨店のミセス売り場には容易に近寄らないが、ファストファッション店から高級ブランド店まで出没し、センス良くカジュアルな着こなしを好む。そして「今の自分が一番好き」と微笑(ほほえ)むのです。

 「CUTiE(キューティ)」→「SPRiNG(スプリング)」→「InRed(インレッド)」→「GLOW」と、まるで出世魚のように同社の女性誌は世代別に用意され、軒並み好調。「50代女子」誌の創刊もそう遠くないのでは。(宝島社)=黒沢綾子


【関連記事】
男性以上に深刻 増える女性の飲酒、若年層で依存症発症も
スマホ開発、流れを変えた「デコ」 男には理解できぬ“グッとくる”感じ
愛より景気! 婚姻件数ガタ落ち、最悪は「お金なくて離婚できない」ケース
避妊しない女性たち 6割「大丈夫な気がした」
なんで女性は痩せたがるの?ポッチャリが好きなのに

最終更新:2月28日(火)18時39分

産経新聞

 

この話題に関するブログ 2件

関連トピックス

主なニュースサイトで アラサー・アラフォー の記事を読む

この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます

ブログパーツ

経済トピックス

不況下でも盛況! 太陽電池ビジネスの動向・課題
成長産業として注目される太陽電池ビジネスについて、業界動向や課題を、Yahoo!ニュースの新聞記事横断検索を使って調査。