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はいかいのお年寄り捜す訓練

2月28日 20時56分

はいかいして行方が分からなくなったお年寄りを、地域の人たちが連携して見つけ出す訓練が、群馬県沼田市で行われ、下校途中の小学生たちも参加してお年寄りをいち早く見つけ出す方法を確認しました。

この訓練は、自宅などで介護を受けていてはいかいするお年寄りが後を絶たないことから、沼田市や警察、それに地元の企業など地域の人たちが参加して4年前から毎年行っているもので、ことしは地元の小学生190人も参加しました。
訓練は、70代の女性2人がはいかいして行方不明になったという想定で行われ、お年寄り役の2人が街の中を歩き回りました。
家族から届け出を受けると、警察はまず地元のFMラジオ放送局に協力してもらって、行方が分からなくなっているお年寄りの特徴などを、放送を使って市民に伝えました。
放送を聞いた人たちなどがお年寄りを捜し始め、このうち下校途中の小学生たちは、道路を歩いているお年寄り役を見つけると、友達同士で確認しあって近くのガソリンスタンドなどに情報を伝えていました。
そして、訓練が始まってからおよそ30分後に、ふだんからボランティアでパトロール隊員として活動している男性が、道を歩いているお年寄り役の2人を見つけ、訓練を終えました。
訓練を主催した協議会の田中志子会長は「連携がスムーズにいくまでは時間がかかると思いますが、それぞれが助け合える町になればと思います」と話していました。