ここから本文です

東京マラソン14位惨敗・川内、けじめの“五厘刈り”

スポーツ報知 2月28日(火)8時2分配信

 ロンドン五輪代表の選考を兼ねた東京マラソンで14位に敗れた川内優輝(24)=埼玉県庁=が27日、勤務先の埼玉・春日部高で「応援してくれた方に誠意を」と頭を“五厘刈り”に丸めて会見した。レース後にロンドン断念を宣言したが、昨年12月の福岡国際3位で選出の可能性を残しており「声がかかれば受ける」と未練を感じさせた。

 勝ったら五輪。負けたら五厘。2時間7分台と言い続けた東京で、2時間12分51秒の14位に敗れた26日深夜。川内は埼玉・久喜市内の自宅でけじめをつけた。母・美加さんに「頭をそってほしい」とバリカンを手渡した。「そこまでやらなくても…」と母は止めたが、決意は固かった。

 学習院大3年以来となる丸刈り姿。高校の願書受け付け業務もあり、27日は朝8時30分に出勤。職場の同僚や約50人の報道陣も、公務員ランナーの変身に驚きを隠せなかった。敗戦より期待を裏切ったことを悔い「誠意を見せたかった。自分はさらし者になった方がいい」と目を潤ませた。

 残る男子の五輪選考会は3月4日のびわ湖だけ。代表への可能性はまだ残っている。レース直後は「挑戦は終わった」と敗北宣言とも取れる発言をしたが、一夜明け「声をかけてくだされば(代表を)受けたい」と未練をうかがわせた。

 4月のデュッセルドルフ・マラソン出場後は、5月に3週連続でハーフマラソンに出て、昨年途中棄権した6月の隠岐の島ウルトラマラソン(50キロ)にも参戦予定。「もっと強くなって代表に値する選手になる」とレースで調整するスタイルは変えない。

 ◆皇帝「オ〜!」 ○…男子マラソン前世界記録保持者で、26日の東京マラソンで4位だったハイレ・ゲブレシラシエ(38)=エチオピア=が27日、五厘刈りの川内にエールを送った。この日、都内の青山学院高でイベントを行い、川内の写真を見せられると「オー!」と驚きの声を上げた。そして、「次のオリンピックがあるじゃないか」と16年リオデジャネイロ五輪を目指すことを勧めた。

【関連記事】
東京マラソン2位・藤原新、スポンサー殺到も甦るトラウマ
東京マラソン14位の川内、「けじめ」の丸刈り
藤原新「お金に目がくらみました」大逆転で日本人トップ2位…東京マラソン
日テレ・水卜アナ、完走ナンデス!5時間24分14秒、号泣のち笑顔…東京マラソン
川内優輝 東京マラソン ロンドン を調べる

最終更新:2月28日(火)8時2分

スポーツ報知

 

主なニュースサイトで 川内優輝 の記事を読む

ブログパーツ

スポーツトピックス