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名大病院 不妊治療薬の投与ミス

2月28日 18時52分

名古屋大学医学部附属病院で、不妊治療を受けていた女性50人余りに、妊娠しやすい状態にする「黄体ホルモン」を1年間にわたって規定より少なく投与するミスがあったことが分かりました。
病院は、治療に影響はなかったとしたうえで、ミスを認めて謝罪しました。

名古屋大学医学部附属病院によりますと、去年8月までの1年間、体外受精の不妊治療を受けていた女性53人に対し、子宮を妊娠しやすい状態にする「黄体ホルモン」を、規定より僅かに少なく投与していました。
病院の薬剤部が小さなプラスチックの容器に「黄体ホルモン」を注入して治療薬を作っていましたが、去年8月、薬が余っていたことからミスに気づいたということです。
病院は、投与された女性に対し、文書でミスを伝えましたが、それまでの血液検査で必要な人には追加で投与していたため、不妊治療に影響はなかったとしています。
また、原因については薬の作り方のマニュアルが整備されていなかったうえ、目分量で薬を作っていたためと説明しています。
記者会見した名古屋大学医学部附属病院の松尾清一病院長は「病院の信頼を疑わせる事態を引き起こし、患者に心配かけたことを深くおわびしたい」と述べ、謝罪しました。