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東大寺 日本酒で被災地を支援

2月28日 17時32分

東日本大震災の被災地を支援しようと、奈良市にある東大寺の呼びかけで、地元の酒造会社が宮城県多賀城市のコメを使って日本酒を造り、来月から販売されることになりました。

東大寺は去年、奈良市の友好都市の宮城県多賀城市で、震災の犠牲者を追悼する法要を営んだことをきっかけに、多賀城市を支援しようと奈良市の酒造会社に日本酒造りを呼びかけていたということです。
このほど完成した日本酒は3種類で、東北の米どころの1つとして知られる宮城県多賀城市のコメが使われ、奈良時代の多賀城の呼び名の「遠の朝廷(とおのみかど)」と名付けられました。
ラベルには鳥が多賀城の稲穂を奈良の鹿が酒を運ぶ姿が描かれています。
記者会見した東大寺の北河原公敬別当は「日本酒がようやく完成を迎え感慨深いです。今後も支援を続けたい」と話していました。
日本酒「遠の朝廷」は7000本から8000本限定で、来月から東大寺や関西の百貨店で販売が始まり、売り上げの一部を宮城県多賀城市に寄付するということです。