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青森 ヘリでりんご畑に融雪剤

2月28日 17時45分

青森県では特産のりんごの木の枝が雪の重みで折れる被害が相次いでいて、雪解けを早めようと、無線操縦のヘリコプターを使って融雪剤を広範囲にまく、初めての実験が行われました。

青森県内では、この冬、雪の重みでりんごの木の枝が折れるなどの被害が相次ぎ、雪による農業関連の被害額はおよそ1億6000万円に上っています。
28日は青森県の担当者が平川市のりんご畑で、長さ3メートルほどの大きさのヘリコプターから融雪剤を散布して、効果を確かめる実験を初めて行いました。
実験では30分かけて、広さ1.5ヘクタールのりんご畑に、およそ20キロの融雪剤をまきました。
青森県は広い範囲の除雪を効率的に行うことができ、高齢化が進む農家の負担の軽減につながると期待しています。
青森県りんご果樹課の花田澄子課長は「雪が多くなると、りんごの品質にも影響が出るので、ブランドを維持するためにも重要だ」と話していました。
青森県は実験結果を検証したうえで、融雪剤をまく農家に費用の一部を補助するなどの支援を検討したいとしています。