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【サッカー】

宮市 驚速の突破

2012年2月27日 紙面から

 【ロンドン原田公樹】イングランド・プレミアリーグ、ボルトンのFW宮市亮(19)は25日、アウェーのチェルシー戦でリーグ戦初先発を果たした。左ウイングとしてフル出場。守勢の中で絶妙なシュートを放ち、持ち前の俊足で左サイドを突 破するなど積極的にプレーした。しかし、ゴールは奪えず、試合後は「悔やまれる」と振り返った。0−3で完敗したボルトンは19位と変わらず、チェルシーは4位に浮上した。

 キックオフを前に、観客4万999人で埋まったスタンフォードブリッジのピッチに、両チームの先発選手が整然と登場する。その中に初々しい宮市の姿があった。

 「入場は小さいころから見てきたシーン。自分がこういうところに立てていることが本当にうれしくて、ちょっと感動しました」

 1週間前のFA杯・ミルウォール戦での初先発初ゴールが評価され、この一戦に先発起用された。だが、チェルシーに試合を支配され、宮市は守備に回る時間が多かった。それでも前半終了間際、中央へ攻め入り、ゴール右前でリターンを受けて右足シュート。先制点を奪う絶好のチャンスだったが、ボールはゴール枠の上へ。リーグ初得点は奪えなかった。

 後半16分には、相手左CKからのFWドログバのヘディングに対し、ゴールライン上で右足でクリアしようとしたが、一瞬遅れて追加点を許してしまった。試合後は「ポジションが良ければ防げた」と唇をかんだ。

 だが同20分に敵地を沸かせる。宮市は左サイド中盤でボールを数メートル前へ出し、自らそれに走り込んだ。チェルシーのイバノビッチ、さらにケーヒルを抜き去り、左サイドをえぐってクロス。得点にはならなかったが、チェルシー相手にも俊足が通用することを証明したシーンだった。

 完敗を喫し、「後半は何度か抜け出したけど、得点につながらなかったので、それが悔やまれる」と反省しきりだったが、日本代表に初招集されたことを聞かれると、目を輝かせた。「本当に素直にうれしい。誇りだと思います。地元での試合なので、本当に楽しみ。自分は自分のことだけをやるだけ」と話すと、大急ぎで帰国の途についた。

 

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