寒風吹く中で精力的に旗を取り付けていくグランパスのMF水野=名古屋市千種区で
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名古屋グランパスのMF水野泰輔(18)=グランパスU−18、FW高原幹(18)=同、DF佐藤和樹(18)=同=の新人トリオが26日、名古屋市千種区の今池商店街で「サポートタウンフラッグ」の取り付けイベントに参加した。水野は同じユース出身で先日日本代表に初選出されたMF磯村亮太(20)に刺激を受けたと明かし、レギュラー争いへの参戦をあらためて誓った。
格好の目標ができた。24日のアイスランド戦メンバーに磯村がサプライズ選出された。出場機会こそなかったが、この抜てきに胸を躍らせたのが水野だ。「刺激になりますし、ボクもそこ(日本代表)を目指していこうという気になります。代表はやっぱり特別ですから」
磯村が中学、高校とグランパスのユースで腕を磨いたのと同様に、水野もU−15、U−18とステップアップしてプロになった。3学年先輩の磯村は、同じMFとして水野がお手本にしてきた選手の一人。「磯村さんはボールの受け方がうまい。相手のかわしかた、タイミングの外し方を知っている」と尊敬する。
大ブレークした磯村に追いつけ、追い越せ。水野は21日まで行われた別府キャンプで新人離れした落ち着いたパスさばきを見せ、ストイコビッチ監督を「彼は才能のある選手。クレバーで知性的なプレーをする」と感心させた。大分との練習試合で主力組に抜てきされるなど、着実に実力をアピールしている。
グランパスユース出身者には日本代表の主力に成長したDF吉田麻也(オランダ1部VVV)もいる。水野には、日の丸を背負った吉田と磯村の両先輩の後に続くだけの潜在能力がある。水野は「まずはグランパスで試合に出られるようになるのが先決です」と足元を見つめる。ピクシーも認める大器は、“ネクスト磯村”となって花開くときを待っている。 (木村尚公)
◆グラの旗150本設置
「サポートタウンフラッグ」取り付けイベントでは、水野、高原、佐藤の3選手とサポーターが協力し、今池に150本のグランパスの旗を掲示した。佐藤は「地域の方々やファンのみなさんのありがたさを知りました。きょうは楽しかった」と笑顔。高原も「こういう機会を大切にしたい」と話した。この日は瑞穂通(名古屋市)と安城市の商店街にも同じ旗が取り付けられた。
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