ランサー陣営 プロローグ
ケイネス・アーチボルトには友が居る
自分の恩師である人の息子にて自分の許婚であるソラウの双子の弟レグリスである
数年前ソフィアリ家は深刻な権力闘争の渦中にあり、嫡子が成人まで生存できるかどうかが危ぶまれる状況だった
レグリスはそんな状況にソフィアリ家の次男に生まれたのだが、生まれ持っていた魔術回路があまりにもお粗末なものであり両親に不良品扱いされて、その命は風前の灯と思われていた
しかし、レグリスは生き残った
確かにレグリスは魔術の才能は持ち合わせていなかった
しかし神は別の才能をレグリスに与えていたのだ
その才能とは理論の解釈と再構築である
幼い頃に自分の置かれている状況に気づいたのか、その才能をフルに使いソフィアリ家の権力闘争を生き残ったのだ
ソフィアリ家秘伝の魔術を再構築し魔術の発展に貢献し、ソフィアリ家の地位を磐石にし、自分の有能性をアピールした
これらによりソフィアリ家は権力闘争を生き残ることができたのだ
そんな感じで生き残ったレグリスは時計塔の一室であらゆる魔術の解析、再構築をしている
時計塔で神童と言われプライドの高いケイネスだが、レグリスの前ではそのプライドは無く、親友として接している
魔術に関しても自分が完璧だと思った理論を数日で解析され再構築されたとしても怒らない
なぜならば、誰よりもレグリスの才能を認めているのだ
実際彼の再構築された理論は自分が考えたものより数段上なのだから
プライベートでは許婚のソラウについて色々教えてもらっている
ソラウの好きなものから苦手なものまで様々である
偶に彼の趣味である筋トレに付き合って全身筋肉痛になるのは一種の楽しみと言えよう
本人曰く「運動する事でストレスを発散してるのさ」とのこと
極東の地で聖杯戦争に参加する事を決め、その事を酒の席でレグリスに報告した
「あ~冬木の聖杯戦争か・・・。危険だから気をつけろよ?ケイネス」
「ん?知っているのか?聖杯戦争を」
レグリスは棚から書類を取り出し、ケイネスに渡した
「あそこの聖杯戦争は英霊を使役するって話だろ?昔に気になって調べたんだよ」
「ほぉ・・・で?アグレスの目から見てこの聖杯戦争はどう見る?」
「ん~英霊を使役する時点で異常だろ。それに今回の聖杯戦争は危険だな。なにせ魔術師殺しが参戦するっぽいから」
「魔術師殺しだと!?」
「そ。魔術師殺し衛宮切嗣
俺が調べだした辺りにアインツベルンが外部から婿を取ったって話を聞いてな?調べたら悪名高い衛宮切嗣だった訳だよ
過去の成績を見てみるとアインツベルンは速攻で敗退してるからな。痺れでも切らしたんだろ
・・・衛宮切嗣が行なってきた殺し方は様々でな?
狙撃、毒殺、公衆の面前での爆殺、人質作戦、だまし討ちなどがあるんだが、殺すときは絶対に勝てる状況を作ってから殺しをやってるんだよなぁ~
それにこいつが殺してきた魔術師の一部に魔術回路が完全に破壊された形跡があるんだよ
これが衛宮切嗣の切り札と見ていいだろ・・・
ま、俺が言いたい事は衛宮切嗣に気をつけろよ?って事だ。後で詳細送るからさ
後、姉さん連れて行くんだったら・・・本気で気をつけろよ!大事な姉さんなんだから!!」
長々と衛宮切嗣について解説されて真剣に聞き入っていたら最後にこれだ
苦笑とともにワインを飲み干す
(義理の弟を悲しませる訳にはいかないな・・・)
そう決意したケイネスは数日後から準備に取り掛かる
聖杯戦争まで後二年。時間は十分だ
衛宮切嗣についての詳細を取り寄せ、対策を練る
冬木の地にて空き地を購入し、アーチボルド家の財産を惜しみなく使った家を建造した。もちろん偽名で
一見通常の家にしか見えないが、壁には戦車砲も耐える鋼鉄製を使用しており、ガラスも特注の防弾ガラスを使用している
地下室も建造し、一種の核シェルターとなっている
もちろん魔術的にも色々施されており、もはや要塞もとやかくという仕上がりになっているのだ
自分が持つ、数々の礼装も分割し敵に察知されないよう細心の注意を払って輸送している
ソラウにも自衛のため防御魔術や防御に特化した礼装を扱えるように教え込み、準備は完了した
唯一の失敗は征服王の遺物が盗まれた事だが、万が一のために予備を用意しておいて正解だったようだ
召還した英霊はランサー。真名はディルムッド・オディナ
彼の願いは生前果たせなかった忠誠を尽くし騎士として名誉を全うすること。聖杯自体はいらないと来た
理解に苦しんだ
彼の伝説は簡単に言うと三角関係だ。主君を裏切り、主君の妻になるはずだった女性との逃避行。
だから私はこう問いた
「聖杯で過去をやり直そうと思わないのか?」と
するとランサーはこう答えた
「確かに過去を変えることができればあのような最後は遂げなかったでしょう
しかし、私はただ一度きりの、過ぎ去ってしまった人生を否定はしません
友や君主と酌み交わした杯や妻と囁き合った睦言、様々な思いでは私と共にあります。それを変えるという事は私に対する屈辱でしかありません
ゆえに過去を変えるつもりはありません」・・・と
つまりこの男は本気で生前果たせなかった忠誠を尽くし騎士として名誉を全うすることを願いに召還されたのだ
実のところケイネスにも聖杯は興味なかった
ケイネスが欲しいのは聖杯戦争の勝利者としての箔だけである
聖杯に興味の無いマスターと聖杯に興味の無いサーヴァントか・・・
面白いと思ってしまった
この組み合わせは中々に良い組み合わせなのかもしれないと
ステータスも中々に高い
本来マスターとしてサーヴァントに魔力を供給するところを、変則契約によってパスをソラウと二人で分割し、ソラウに魔力供給の肩代わりさせる。
ランサーの真意を確かめ、ソラウの魔力供給も十分、拠点となる家も完成し、礼装も送ってある
準備万端
さぁ始めようじゃないか・・・私の聖杯戦争を!
クラス :槍兵
真名 :ディルムッド・オディナ
属性 :秩序・中庸
マスター:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
:ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ
ステータス
筋力:B
耐久:B
俊敏:A++
魔力:C
幸運:D
クラス別能力
対魔力 :B
保有スキル
愛の黒子:C
心眼(真):B
宝具
破魔の紅薔薇:B
必滅の黄薔薇:B
赫怒の轟剣:A+
え~ランサーのステータスの上昇理由はレグリス君にあります
彼の生まれ持つはずだった魔術回路は姉であるソラウに奪われちゃってソラウの回路数が増えて、そのおかげでソラウの魔力量が格段に上昇したという設定になります
だったら刻印自体にソラウに移植するんじゃね?という疑問も生まれます
それについてはソラウが生まれる前に移植完了済みって理由とレグリス君の理論の解釈と再構築という才能があるおかげです
お兄ちゃんが生み出した理論を弟が整理する事でお家の発展につながる訳ですね
もちろんケイネスとソラウの子供が二人ほど生まれたら貰う気満々です。凛と桜の様な感じです
赫怒の轟剣の名前ですがどこを探しても漢字が無かったんで、とあるSSから拝借させてもらいました
・・・このぐらいは大丈夫だよね?セーフだよね?
まぁ長々と言い訳してますが、おかしいところは許してw
どうでもいい話としてはアグレス君はウェイバー君の劣化コピーみたいな才能です
教師としての才能0で、理論の解釈と再構築の才能がウェイバーが100としたら80ぐらいです
追伸
ハイスクールD×Dおもしろいわー
原作全巻買ってしまったw
・・・SS書いてみようかなぁー
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