「SPEEDI」情報 5県へも提供開始
原子力施設の事故の際に、放射性物質の拡散を予測するシステム「SPEEDI」について、文部科学省は、新年度に端末を設置する滋賀や福岡など5つの県に対し、端末の設置を待たずに3日から要望があれば情報を提供することになりました。
「SPEEDI」は、原子力施設で放射性物質が外に漏れた場合に、周辺の放射線の値や、気象情報などを分析して、放射性物質の広がりをコンピューターで予測するシステムです。福島第一原発の事故のあと、原発周辺で防災対策を重点的に整備する範囲が、これまでの半径10キロから30キロに拡大されることになったため、文部科学省は、新たに富山・岐阜・滋賀・山口・福岡の5つの県にも、「SPEEDI」のシステムを導入することを決め、新年度、各県に専用の端末を設置する計画です。しかし、地元の自治体からは避難計画を検討する際に活用したいなどとして、速やかな情報提供を求める声が上がっていることから、文部科学省は、端末の設置を待たずに、各県から要望があった場合には、予測データを作成し、電子メールで情報を提供することになりました。また、すでに端末が設置されている京都府や鳥取県についても、新たに福井県の大飯原発や島根原発の30キロ圏内に入るとして、同じように情報提供を行うとしています。
投稿者:かぶん | 投稿時間:20:53
| カテゴリ:科学のニュース
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コメント(3)
要望がなければデータは公表されない・・・ということでしょうか。
政府にとって都合の悪いデータならどうせ隠蔽されるのだし、税金の無駄使いだからはじめからこんなシステム設置しなくていいと思います・・・。
とにかくすべての原発を早く廃炉にして欲しい・・・。
投稿日時:2012年02月05日 10:49 | サンジュスト3.11
税金でやっている業務やないか! 何を出し惜しみしてはるのん(たね蒔きジャーナルの水野さん風に声に出してみたい)。
各原発で、2号機と同じ事故がおきたものと想定して「24節」の地域ごとの季節風を想定して動画を公開してみて貰いたいもんだがなや!
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また、KML/KMZファイルなんざでアクセスできるようにしてもれ〜ますとGoogle Earthで立体的に視認できて臨場感が得られますかも、関係機関に能力がありますかが疑問なところです(なにしろウィルスにやられっぱなしの政府のようで)。 担当者とお会いする機会がありましたら挑発してみてくださいませってば。
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投稿日時:2012年02月06日 18:12 | 熊:5県へもってのが原子力村らしいってか?
各原発ごとに、様々な規模の事故・気象条件で影響を予測して公開してほしい。それが事故は絶対に起きないという前提から抜け出し、事故が起きたらどうするのかを考える一歩となる。防災対策を重点的に整備する範囲が、これまでの半径10キロから30キロに拡大されることになったとあるが、この範囲の決定が妥当かもある程度わかるし、もちろん防災対策を立てるときの参考資料ともなるはずだ。
投稿日時:2012年02月10日 07:09 | キルシュ