京をロリータ服聖地に 立命大生ら取り組み
京都を「ロリータファッション」の聖地にしようと、立命館大映像学部(京都市北区)を中心に、市内の芸術系大、服飾の専門学校などが協力して取り組みを進めている。これまで、愛好家の意見を聞こうと茶会を開いたり、京都をテーマにしたロリータ服のデザインコンテストを開くなどして可能性を探ってきた。今後は組みひもやリボンなど京都の服飾業界や伝統産業を取り入れ、「地域で作るビジネスモデルも提示したい」という。
ロリータファッションは、少女のあどけなさや小悪魔的なかわいらしさなどを表現したファッションのスタイル。デザイナーやアパレルメーカーなどが作り出すファッションやコスプレなどとは異なり、街に集まる若者たちによって支持され、発信される「ストリートファッション」と位置付けられる。
若者たちの動向に着目した立命館大映像学部の細井浩一教授(経営学)や学生らが、2010年度の京都産学公連携機構の助成を受けて「KYOTO STREET FASHION 構想研究会」を立ち上げ、イベントなどで「聖地化」への可能性を探ってきた。
これまでに、ロリータ服愛好家らに集ってもらう茶会を催した。「京都はロリータのイベントが少ない」などの意見が寄せられたほか、茶会後も行動を共にする若者が見られたという。着物生地や組みひもなどをはじめ、京都の産業を生かしたロリータ服もデザイン、製作した。
今後、地元企業や服飾系の学生による製作や販売についても議論を進めたいという。学生代表の同大学4年寺澤菜帆さん(22)は「ロリータファッションが好きな若者の反応を聞いて、今後に生かしたい」と話す。細井教授は「京都の産業を生かして地域で作るビジネスモデルを生み出していければ」と期待を込める。
【 2012年02月26日 23時04分 】
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