関西電力は27日、2012年3月期の連結純損益が2530億円の赤字になる(前期は1231億円の黒字)との業績予想を発表した。原発の停止で火力発電所の燃料費がかさみ、赤字額は過去最大となる。役員報酬の減額も発表。取締役は当面の間、15%カットする。また、春も数値目標は設けない形で節電に協力を求める方針を示した。
赤字は1995年3月期に連結決算を導入後、2度目。石油や天然ガスなどの高騰で、09年3月期に87億円の赤字となって以来だ。
12年3月期は原発稼働率が前期の78%から38%程度に落ち込み、火力燃料費は4千億円超増える見込みという。営業損益も2450億円の赤字(前期は2738億円の黒字)を見込む。