鳩山由紀夫元首相は27日、苫小牧市で開いた国政報告会で消費税増税に触れ「野田総理は財務省寄りで前のめりになっている。財務省にまかせてこの国が立ち直ったことはない」と政府をけん制した。鳩山氏は「橋本、小泉内閣は財政再建を掲げて財政赤字を増やした。今の経済状況にどんな処方が必要か、国民的な論議が必要」などと語った。
また、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)をめぐる交渉については「アメリカに何でもまかせると、この国が良くなると思うのは早計。遺伝子組み換え作物を売り込むのも彼らの大きな目的だ。私は遺伝子組み換え作物が入るのに反対。もっと慎重に考えるべきだ」と話した。【斎藤誠】
毎日新聞 2012年2月28日 地方版