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黒田の元専属トレーナー“けつバット”で逮捕 (2/2ページ)

2012.2.28 05:02
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米大リーグ移籍が決まった黒田博樹投手の自主トレを手伝う高島誠容疑者(左)。トレーナーとしての腕は確かだったようだ =2008年1月22日(当時の広島市民球場)

米大リーグ移籍が決まった黒田博樹投手の自主トレを手伝う高島誠容疑者(左)。トレーナーとしての腕は確かだったようだ =2008年1月22日(当時の広島市民球場)【フォト】

 お世話になったプロ野球選手は「ゴッドハンド」(神の手)と崇拝していた。しかし、それは世を忍ぶ仮の姿だったようで、ひとたび金属バットを握ると、その手は「デビルハンド」(悪魔の手)と化していた。

 広島東署によると、高島容疑者の逮捕容疑は、今年1月10〜14日にわたって計3度、広島市中区南竹屋町のトレーニングジムで、アルバイトの男性(24)の尻を金属バットで殴るなどし、打撲傷を負わせた疑い。

 高島容疑者による最初の暴行は、1月10日午後8時〜9時ごろで、立っていた男性の背後から“けつバット”を3回入れた。2度目は同13日午後9時〜10時ごろで、やはり立たせた背後から8回、その後は床に伏せさせて6回、さらに背中を踏みつけながら数回と“けつ”に集中攻撃を加えた。

 そして3度目は同14日午後5時〜6時ごろで、同様に立たせて背後から5回ぐらい“けつ”を狙った。使用した凶器はすべて金属バットで、男性は全治2〜3週間の打撲傷。いずれの暴行も営業時間中に行われたが、客はいなかったという。男性は医療系の専門学校生で、ジムでは鍼灸を担当していたとみられる。

 事件が発覚したのは、3度目の殴打が行われた直後で、エンドレス状態の“けつバット攻撃”にキレた男性が広島東署に相談した。ただ、実際に男性が被害届を提出したのは2月中旬だったという。

 高島容疑者は、広島東署の調べに「殴ったことは間違いない。男性が仕事に失敗したことに腹が立ってやった」と逮捕容疑を認めている。

 高島容疑者が経営するジムのホームページなどによると、高島容疑者はプロ野球、オリックス球団のほか、米大リーグのナショナルズでもトレーナーを務めていた。

 現在は地元を拠点に広島球団の若手、岩本貴裕外野手(25)=入団4年目、亜細亜大=らの治療やオフの自主トレーニングに立ち会い、かつてはヤンキース・黒田の専属トレーナーとしてサポートしていた。その信頼は厚かったようで、黒田の自主トレ先には、つねに高島容疑者が“影武者”のように付き添っていたという。

(紙面から)



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