来月4日のロシア大統領選挙で最有力候補となっているプーチン首相の暗殺計画が進められていたとロシアの政府系テレビが伝え、現地では、プーチン首相の存在感を高めるために政府が意図的にリークしたのではないかという見方も出ています。
ロシアの政府系テレビ「第1チャンネル」は27日、先月、ウクライナで起きた爆発事件に関連してロシアとウクライナの捜査当局が容疑者の男2人を取り調べたところ、プーチン首相の暗殺計画について供述したと伝えました。
報道によりますと、容疑者らはチェチェン共和国などの出身で、イスラム過激派の武装勢力の指導者の指示を受けて、ウクライナで爆弾の製造など暗殺計画の準備を進めていたということです。
捜査当局が押収したコンピューターからプーチン首相の車列を映した動画などが見つかり、2人はモスクワで地雷を使ってプーチン首相を暗殺する計画だったとしています。
この報道のあとロシア連邦警護庁は、暗殺計画の情報を先月、入手していたと発表しました。
選挙直前というタイミングで暗殺計画が報じられたことについて、現地の報道では、プーチン首相の存在感を高めるために政府が意図的にリークしたのではないかという見方も出ています。
ロシア首相府のペスコフ報道官は「暗殺計画は深刻なものだった」と強調し、こうした見方を否定しています。
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