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静岡 津波避難タワーを道路に

2月27日 4時8分

静岡 津波避難タワーを道路に
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東海地震の津波対策として、静岡県吉田町は歩道橋のように道路をまたぐ形の避難タワーを町内の3か所に建設することになりました。
町道を活用することで、土地の取得にかかる時間や費用を抑えることができ、国土交通省によりますと、全国にも例がない取り組みだということです。

駿河湾に面した静岡県吉田町は、東日本大震災を教訓に県の想定の2倍を超える津波が押し寄せる事態に備えた独自のハザードマップをつくるなど対策を進めています。
町の沿岸部に高い建物がなく、避難タワーに適した場所でも、土地の取得だけで1年かかるとみられることなどから、町では、町道を活用する新たなタワーを考えました。
これは歩道橋のように道路をまたぐ形の避難タワーで、階段を上りきった最も高い場所は海抜12メートル以上、広さ300平方メートルで、およそ600人が避難できるということです。
国土交通省では「道路上に避難タワーをつくるのは全国にも例がない。いつ起きるかわからない災害への備えに有効だ」と話しています。
吉田町では、平成24年度におよそ4億5000万円をかけて沿岸部の町道の3か所に建設を進める計画で、田村典彦町長は「町民の生命財産を守るために一日も早く建設したい」と話しています。