内部告発サイト「ウィキリークス」(WL)は27日、米民間情報会社「ストラトフォー」の電子メール約500万件の公表を始めた、と発表した。
ストラトフォーは国際情勢を分析して購読者に提供する調査機関で、「影のCIA(米中央情報局)」とも呼ばれる。昨年末にサーバーが攻撃され、米政府元高官ら顧客の情報が流出。国際ハッカー集団「アノニマス」の関与が指摘されていた。
WLによると、メールは2004年7月から11年12月の間に同社職員が同僚や情報源と交わしたもので、すでにイランとイスラエルの関係などに関する167件が掲載された。WLは「(同社が)民間企業や政府の顧客のためにいかに個人を標的にしているかを示すものだ」と指摘している。(ロンドン=伊東和貴)