現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事
2012年2月27日22時4分

印刷印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

安全規制「ガラパゴス化」 東電は「怠慢」 民間事故調

 東京電力福島第一原発の事故原因を民間の立場で調べる「福島原発事故独立検証委員会」(北澤宏一委員長)が27日、東電の責任感の欠如や組織的な怠慢で準備が不十分だったとする報告書をまとめた。国の原子力安全規制が海外の知見を取り入れない「ガラパゴス化」していたと結論。過酷な災害や事故に対応する組織の創設や、科学技術について首相に助言する機能の強化などを提言した。

 昨年9月以降、菅直人・前首相、海江田万里・前経済産業相、班目(まだらめ)春樹・原子力安全委員長ら約20人へ詳細に聞き取りするなど約300人から協力を得た。東電経営陣の聴取も求めたが、東電に拒まれたという。

 報告書は事故が悪化した要因として、3月11日夜に1号機の非常用復水器が動いていたとの東電の誤認を挙げた。炉への注水や内部の圧力を逃がすベント(排気)が遅れたことや、12日午前10時まで会長、社長が不在で迅速な意思決定ができなかった点を指摘した。

購読されている方は、続きをご覧いただけます

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

あまり注目されない医療と原発の関係。だが、最先端を行く医療界が「原子力ムラ」に侵食されている――。

原発反対の立場で原稿を書いてはいけないのか――推進と反対のはざまで戸惑う記者たち。

反原発の世論が高まる中、朝日新聞は基本的容認の立場をとり批判を浴びた。原発容認の「内側」とは。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介