元連合会長の鷲尾悦也氏
連合の第3代会長を務めた鷲尾悦也(わしお・えつや)さんが26日午後、東京都港区の自宅兼事務所で亡くなった。73歳だった。警視庁によると、鷲尾さんは1月ごろから脳梗塞(こうそく)とみられる症状があったといい、病死とみられる。
愛宕署によると、鷲尾さんの秘書が26日に2回、鷲尾さんに電話をかけた。だが応答がなかったため同日午後3時半ごろ、鷲尾さんの次男(36)と一緒に港区東新橋1丁目の自宅マンションを訪問、室内で鷲尾さんが倒れているのを見つけた。外傷や室内に荒らされた形跡はなかったが、玄関は施錠されておらず、鷲尾さんが使っていた鍵が見つかっていないという。同署が詳しい死因などを調べている。
東京都出身。東大卒業後、1963年に八幡製鉄(現新日本製鉄)に入社。鉄鋼労連委員長、連合事務局長などを経て、97年に連合発足以来初めてとなる会長選挙で会長に選ばれた。