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東海地震“変化は観測されず”

2月27日 21時1分

東海地震の判定会の定例の会合が、27日、開かれ、「東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測されていない」という見解をまとめました。

27日午後、気象庁で開かれた会合には、判定会の委員や関係機関の担当者が出席し、先月から今月にかけての東海地域の地震活動などについて検討しました。
このうち、8日と15日に静岡県の浜松市天竜区で震度1の揺れを観測した地震は、震源地が静岡県西部のほぼ同じ場所で、陸側の岩盤の内部で起きた「正断層」というタイプの地震だったと報告されました。
震源地付近は東海地震の想定震源域のすぐ北側に当たり、去年11月下旬以降、地震活動がやや活発になっているということです。
また、17日には、そのやや南側の陸側の岩盤の内部で地震が起き、浜松市天竜区で震度2の揺れを観測しましたが、こちらは「横ずれ断層」というタイプの地震だったということです。
これらの地震の前後で、地殻変動の観測データに特段、変化はなかったということです。
このほかに顕著な地震活動はなく、観測データにも異常が見られないことから、判定会は、「東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測されていない」という見解をまとめました。