津波で校舎が大きな被害を受け、別の小学校の教室を間借りしてきた岩手県釜石市の小学校で、仮設の校舎が完成し、27日から授業が始まりました。
釜石市の鵜住居小学校は津波で校舎が3階まで浸水する大きな被害を受けて使えなくなり、263人の児童は市内の別の小学校で教室を間借りして授業を行ってきました。
市は仮設の校舎の建設を急いでいましたが、津波が押し寄せにくい安全な場所を確保するのに時間がかかり、元の校舎から内陸に3キロほど入った場所にようやく校舎が完成して、27日から授業を始めました。
仮設住宅からスクールバスなどで登校してきた子どもたちは、完成したばかりの教室に入ると真新しい黒板や机などを友達と笑顔で確かめていました。
6年生のクラスでは担任の先生が、「逆境のなかですが、自分たちの学校が完成しました。卒業まであと少しです。いい思い出を作ってください」と語りかけました。
ほとんどの学年は、これまで2つのクラスが同じ教室で授業を受けてきたということで、子どもたちは、「自分たちのクラスだけの教室ができたので、勉強を頑張りたい」などと話していました。
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