国の損失最大280億円、やむを得ない措置=エルピーダで経産相
[東京 27日 ロイター] 枝野幸男経済産業相は27日、エルピーダメモリ(6665.T: 株価, ニュース, レポート)が会社更生法の適用を申請したことについて、需要の低迷と価格下落によりやむを得ない措置だった、との認識を示した。エルピーダについては、最大で280億円の国の損失が発生する見通し。省内で記者団に対して述べた。
枝野経産相は「大変残念なこと」としたうえで「一刻も早い事業再建を期待している」と述べた。また、国内でのDRAM生産については「可能な限り維持したいということは変わっていない。国内拠点の維持を期待しつつ、できる対応策を取っていく」とした。
エルピーダが会社更生法適用申請に至ったのは、急激な円高と東日本大震災、タイの洪水により、需要低迷と価格下落に見舞われ本業が厳しい状況にあったと説明。2009年に支援を決めた際には、資本を支えることで雇用や生産を守ることが可能との判断であり「当時の判断としては当然だった」とした。
(ロイターニュース 清水 律子)
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