名古屋市を中心に活動するアイドルグループ「SKE48」が、3月に南京市で開かれる日中友好イベント「南京ジャパンウイーク」に参加できるかどうか、関係者が気をもんでいる。中国にもグループの熱狂的ファンがいるが、南京事件を巡る河村たかし市長の発言の影響がどこまで広がるか予測できないからだ。所属事務所のAKSの担当者は取材に「今のところ中止は考えていないが、何が起きるか分からない。南京側がイベントはダメだと言うこともあり得る」と困惑を隠さなかった。
【発言の一報】河村・名古屋市長:「南京事件というのはなかった」と発言
南京ジャパンウイークは在上海日本総領事館が主催し、09年を除き07年から毎年開かれている。5回目の今年は3月9〜11日の予定。SKEの出演日は公表されていないが、メンバー68人のうち16人が参加する。総領事館職員は「日中友好40周年の節目なので姉妹都市の名古屋から元気なグループを呼んだのに、市民の反発で混乱を来す恐れもある。市長発言はタイミングが悪すぎた」とぼやいた。【丸山進】