東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、茨城県の東海第二原子力発電所の近くで、脱原発を求める市民グループなどが手をつないで廃炉を求める活動を行いました。
参加したのは、東海第二原発の廃炉を求める署名活動を行っている茨城県内外の市民グループを中心としたおよそ700人です。東海第二原発に近い公園で開かれた集会では、実行委員長を務める東海村の相沢一正村議会議員が、「東海第二原発の再開に向けた動きは今も進んでいる。きょうの活動をきっかけに運転再開反対、廃炉に向けた動きを作りだそう」と訴えました。続いて、参加者たちは、原発の敷地前で手をつないで長さ数百メートルにわたる「人間の鎖」を作り、「危険な原発はいらない」などと訴えました。
東海第二原発は、去年3月の震災で自動停止し、その後、ことし8月上旬までの予定で定期検査を行っていますが、参加者たちは、原発が運転開始から34年と老朽化しているうえ、人口密集地に立地しているとして廃炉にするよう求めています。参加者たちは、「福島第一原発の事故で、原発は人間に制御できないと分かったので廃炉にしてほしい」とか、「子どもたちの安全な未来のために、茨城から原発をなくしたい」などと話していました。
[関連リンク] |
|