日本原子力発電東海第2原発の廃炉を求める「東海第2原発ハイロアクション」(同実行委員会主催)が26日、東海村内で開かれ、参加者が原電前で手をつなぐ「人間の鎖(ヒューマンチェーン)」で、同原発の廃炉や脱原発を訴えた。

催しには約700人(主催者発表)が参加。実行委員長の相沢一正村議は「停止した原発を絶対に動かさないことが私たちの使命。東海第2原発の廃炉を求める署名も10万を超えた。この力で県を動かしたい。今日の集会をきっかけに廃炉への動きをつくりだしていこう」と呼び掛けた。

集会後、参加者は原電前に移動し、国道245号沿いで幅約1ｷﾛにわたって「人間の鎖」を展開、同原発の廃炉をアピールした。

日立市から参加した50代男性は「電気料金が多少高くなっても原発がない方がいい。東海第2原発は直ちに廃炉にしてほしい」と語った。

同原発は1978年に稼働。昨年3月11日の東日本大震災では、原子炉は自動停止したが、常用の外部電源が停止。非常用外部電源3台のうち1台も津波の影響で使用不能となり、残る2台を使って同15日に冷温停止した。8月までの予定で定期検査を行っており、運転再開の時期は未定。