ここから本文エリア

現在位置:asahi.comマイタウン福島> 記事

南相馬で「高放射線検出」と市民が申し入れ

2012年02月21日

 ●南相馬市内で「高放射線量」/市民団体が市に調査申し入れ

 南相馬市の市民団体「フクシマの命と未来を放射能から守る会」(小武海三郎代表世話人)は20日、市内に「高い放射線量の物質が散らばっている」として、早期の徹底調査と結果の公表を桜井勝延市長に求めた。

 守る会によると、昨年12月、同市内のコンクリート製駐車場から土壌100グラムを採取、神戸大に分析を依頼した。その結果、1キロ当たり換算で、100万ベクレルを超える放射性セシウムを検出したという。また、土壌は「α線、β線も高い」として、核種検査も求めた。

 指摘を受けた市は、同じ場所で採取した土壌を測定し、1キロ換算で71万8000ベクレルの放射性セシウムを確認した。地上1センチの放射線量は1時間当たり8.7マイクロシーベルト、1メートルでは同1.29マイクロシーベルトだった。採取場所は雨水排水溝近くだった。

 市は「薄く堆積(たいせき)しているので、空間線量に大きな影響を与えることはないと考える。堆積物に触れないことが重要だ」としている。

 東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授は「雨水がたまりやすい場所など高い線量を示す場所がある。市民の不安を取り除くため、除染の推進が求められる」とコメントした。

PR情報
朝日新聞購読のご案内

ここから広告です

広告終わり

マイタウン地域情報

ここから広告です

広告終わり