(朝鮮日報日本語版) 東日本巨大地震:本紙特派員、禁断の地を行く
朝鮮日報日本語版 2月27日(月)11時12分配信
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(写真:朝鮮日報日本語版) |
この地域は放射線のレベルが非常に高いため、一般人は立ち入りが禁止されている。昨年3月11日の東日本巨大地震でマグニチュード9.0の巨大地震とそれに伴う津波がこの地に押し寄せ、福島第一原発で爆発事故が発生した。その影響で放射性物質が放出したため、周辺は人が住めない土地となってしまった。
原発から10キロから20キロの範囲にある南相馬市小高区を訪れた。小高区は地震、津波、原発の三重苦を一身に受けた地域だ。
車が福島第一原発の方向に向かうと、放射能の数値が急激に上昇しはじめた。原発からおよそ14キロの地点に到達すると、放射能測定器の数値が6−7マイクロシーベルトにまで一気に跳ね上がった。東京ではこの数値が0.05から0.07マイクロシーベルトだから、およそ100倍ということになる。一時的な被爆なら健康にそれほどの影響はないそうだが、記者があわてて防護服を着用しようとすると、案内してくれた住民は「この程度なら非常に低い数値だ」と語った。住民たちは自宅に残した貴重品や家財道具などを取りに、しばしばこのを訪れるという。この住民は「林の中だと20マイクロシーベルト以上になるところも多い。原発周辺でも測定したことがあるが、その時は測定機器の限界(1000マイクロシーベルト)を超えた」と語った。
この地域は東日本巨大地震と津波、原発の爆発事故直後から、時間が凍り付いたような風景が今も広がっている。田畑には1年前の津波で流された車や建設用の重機などが、赤くさびたまま放置されていた。ある住宅のリビングには、津波で流された車が飛び込んだままの状態になっていた。
1万2000人以上の小高区住民は原発事故後、全国に散らばって1年近く避難生活を続けている。死者1万5860人、行方不明者3282人の被害を出した東日本巨大地震からの復旧は、今も各地で急速に進んでいる。しかし、原発周辺から避難している15万人以上の住民は「自宅には永遠に帰れないかもしれない」という不安におびえている。
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最終更新:2月27日(月)11時18分