韓国軍とアメリカ軍は、北朝鮮の挑発を想定した合同軍事演習を始め、演習に強く反発してきた北朝鮮がどのような反応を示すのか注目されます。
「キー・リゾルブ」と呼ばれるこの演習は、北朝鮮によるさまざまな軍事的挑発を想定して、戦闘態勢に入る際の指揮系統や兵器などの輸送手順を確認するためのもので、午前6時から始まりました。
演習は韓国軍20万人、アメリカ軍1万1000人が参加して、来月9日まで韓国各地で行われます。
また、米韓両軍はこれと並行して陸海空軍などの機動力を高めるための野外演習「フォール・イーグル」を来月1日から4月いっぱい行うほか、おととし韓国のヨンピョン島が北朝鮮軍から砲撃されたことを踏まえ、北朝鮮による島への侵攻を想定した海兵隊の合同上陸訓練を韓国南部で23年ぶりに実施する予定です。
合同演習の大部分は毎年この時期に実施されていて、アメリカ軍は、あくまでも防衛的な性質のものだとしています。
しかし、新たにキム・ジョンウン体制となった北朝鮮は、合同演習に対して「宣戦布告に等しい」などと激しく反発しているうえ、「ジョンウン氏は強い指導者だ」と国内にアピールするため挑発に踏み切る懸念も指摘されていて、どのような反応を示すのか注目されます。
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