【社会】東海市の女性死亡、営業先の社長ら逮捕2012年2月27日 09時05分 昨年11月から行方不明だった愛知県東海市の会社員相川比奈江さん(48)の遺体が岐阜県御嵩町で見つかった事件で、愛知県警は26日、相川さんを連れ去った疑いが強まったとして、略取容疑で、相川さんが最後に訪れた営業先のプラスチック加工業者、東輪化学工業=岐阜県輪之内町=社長の小川卓美容疑者(53)=同所=らを逮捕、関係先を家宅捜索した。県警は、小川容疑者らが死亡の経緯も知っているとみて調べる。捜査関係者が明らかにした。 相川さんは東海市のリサイクル会社、富田日中貿易の営業課長だった。ほかに逮捕されたのは、岐阜県各務原市にある金型製造会社の株主の男で、捜査関係者によると、富田日中貿易と各務原市の会社の間にはトラブルがあったとみられる。県警はほかにも共犯がいるとみて、関係者から事情を聴いている。 相川さんは昨年11月7日午前、車で会社を出発、1人で東輪化学に向かった。捜査関係者によると、小川容疑者らは、相川さんが午後に到着した後、無理やり連れ去った疑いが持たれている。 この日の夕、三重県桑名市で、相川さんの健康保険証やキャッシュカードが捨てられているのが見つかった。この夜には、営業に向かう際に乗っていた車が名古屋市中村区で放置されているのが発見された。中に消火剤がまかれ、カーナビが壊されていた。さらに携帯電話2台や運転日報などが、岐阜県海津市内で捨てられていた。 翌8日、相川さんの夫が東海署に捜索願を出し、県警が捜査を開始。今月21日、御嵩町の山林脇の側溝で、遺体で発見された。死因は水死で死後3カ月ほど経過していた。 愛知県警は、所持品や車が短時間で広範囲に捨てられたことから、複数の人物が関与しているとみていた。側溝に水がほとんど流れておらず、遺体発見現場で死亡したとは考えにくいため、別の場所で死亡して遺棄されたとみている。 県警は連れ去りの動機を調べている。小川容疑者らが、所持品などを遺棄した理由や死亡の経緯も知っているとみている。近く捜査本部を設置し、背後関係や小川容疑者らの役割、ほかの共犯者などを調べ、事件の全容解明を目指す。相川さんは事前に、東輪化学の訪問について、周囲に「午後3時半に約束している」と話していた。小川容疑者は本紙の取材に「約束はなく、飛び込みで来た」と説明、食い違っていた。 (中日新聞) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|