去年、国内で新たに報告されたエイズ患者は、過去2番目に多い467人だったことが分かり、厚生労働省は予防の徹底と早めの検査を呼びかけています。
厚生労働省によりますと、去年1年間にエイズを発症したとして、これまでに報告された患者は467人と、過去最も多かったおととしより2人少ないものの過去2番目に多くなっていることが分かりました。
男女の内訳は、女性は34人でしたが、男性が433人と大半を占めていました。
年齢別では、30代と40代がそれぞれ32%、次いで50代が26%となっています。
感染経路は、同性間の性的接触が最も多く54%で、次いで異性間の性的接触が28%でした。
一方、新たに報告されたエイズウイルスの感染者は1019人と前の年より56人減少しました。
エイズ動向委員会の委員長で東京大学医科学研究所の岩本愛吉教授は「早く検査を受けて感染が見つかれば、治療によってエイズの発症を防ぐことができる」と話しています。
厚生労働省は、予防を徹底するとともに夜間や休日も検査を受けられる保健所が多いので早めに検査を受けるよう呼びかけています。
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