23日未明、姫路市網干区福井のパチンコ店「レイズパーク」が銃撃された事件では、付近の小学校で児童の集団下校措置が取られるなど、地域に不安が広がった。
近くの市立旭陽小(松本敏和校長、670人)には午後1時45分ごろ、網干署から連絡があった。全校参観日だった同小では、参観終了後の同2時35分ごろ、保護者と一緒に児童を帰宅させた。保護者の来なかった児童は教員が付き添って帰宅させたという。また、放送設備で「外で遊ばないようにしましょう」と校外へも呼びかけていた。松本校長は心配顔で「近くの中学校も含め、明日以降の登下校について協議します」と語った。
同店は姫路市飾磨区の保冷車遺体事件で逮捕監禁致傷容疑などで逮捕(釈放)された暴力団関係者の男性が以前、実質的な経営者だった。また、同店グループとみられる別の店では、スロットマシンの不正改造容疑で10年に同署の摘発を受け、逮捕者が出ている。営業取り消しの行政処分を受けたこともある。同署は過去のトラブルを踏まえて捜査する方針で、当分は周辺警戒の警察官を増員する。【高橋一隆】
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2012年2月24日 地方版