圧迫感や耳がツンツンする症状を感じる訳

(1)中性子線が鼓膜に当たると圧迫感や耳がツンツンする症状を感じる訳

 中性子は電荷を持たないので、原子核と相互作用します。中性子と原子核の相互作用は散乱と吸収の二つに分類されます。中性子のエネルギーが高いときには非弾性散乱が起き易く、中程度のときは弾性散乱(高校の物理で習う弾性衝突・非弾性衝突のこと)が起きます。低いときは、吸収(中性子捕獲)が起き、核反応が起きます。今回の場合は、エネルギーが中程度の場合に相当します。弾性散乱では、中性子と核の衝突で中性子の運動エネルギーの一部が核の運動エネルギーに変わります。中性子と同じ質量の水素原子核と衝突するときに、エネルギーの移動が最大になります★。人間の体は水分を多く含み、約60%が水分と言われています。水は、酸素と水素から出来ており、水素原子を沢山含んでいます。水の中の水素原子が中性子の運動エネルギーを奪い取ります。耳の構造は外耳、中耳、内耳の3つに分類されており、鼓膜には耳小骨がつながっています。鼓膜に音が当たって振動すると、鼓膜に付着している耳小骨を経由して内耳に伝わります。内耳は聴覚(聞こえ)を担当する蝸牛と平衡感覚をつかさどる前庭からできています。蝸牛にはリンパ液が入っていて、耳小骨の振動でリンパ液が揺れ、その揺れを感覚細胞がとらえて電気信号に変え蝸牛神経を経て脳に伝えます。中性子線が鼓膜や耳小骨、蝸牛のリンパ液に当たると、それらの中の水分中の水素原子を振動させ、その結果、水分が振動します。この振動が脳に圧迫感やツンツンやブーという症状として伝わると考えられます。尚、放射化現象が起き易いのは、中性子線のエネルギーが高いときと低いときです。

★パチンコ玉を2つ用意して実験してみて下さい。一方を水素の原子核とし、もう一方を中性子とします。止まっているパチンコ玉(水素の原子核)にパチンコ玉(中性子)を転がしてぶつけて見て下さい。止まっている方が急に動き出し、ぶつかった方が急に止まります。


(2)中性子線の飛んで来る方角が分かる訳

 鼓膜や耳小骨、蝸牛のリンパ液は耳の奥にあり、周りを肉等で取り囲まれています。周りの肉等の水分は中性子の運動エネルギーを奪い取りますので、耳の穴以外から入って来た中性子線は弱まります。中性子線が耳の穴から直接入って来たときに、圧迫感やツンツンやブーという症状が最大になります。症状が最大になる方角を探せば、中性子線の飛んで来る方角が分かる訳です。


(3)中性子線の発生源の特定方法

 一度首を素早く左右上下に振ってから、人差し指を耳の穴の前に立て、耳と指を一緒に左右上下に動かして、ツンツンやブーとする方向を調べると、指の方角から中性子線が飛んでくる方向が分かります。精度良く調べることが出来、100m以上離れた場所から狙って来る中性子線も発生源を簡単に特定出来ます。同時に複数箇所から狙われても特定出来ますし、パルス状の短い中性子線でも特定出来ます。気分が悪いのに、上記の方法でも分からない場合は、同時に多数の方向から狙われている可能性が有りますので、耳を空の方向に向けて下さい。急に気分が回復する場合は、多数の方向から狙われています。尚、暴力団等もこのホームページを見ており、テクニックを公開すると、新たな手法(パルス状の短い中性子線で狙ったり、同時に多数の方向から狙ったり、同時に両耳を狙う等)を講じてくるので、これ以上テクニックを公開出来ません。後は上記を参考にして、各自工夫して下さい。


(4)弱い中性子線で狙って来る場合がある。

 弱い中性子線で狙われると、何も異常を感じずに、狙われていることに気付かない場合が有ります。この場合は、以下の「耳抜き」をして中耳の気圧を少し高めれば、狙われるとブーとしますので分かります。後は上記と同様の方法で、発生源の特定を試みて下さい。発生源の特定を試みる場合は、何時も「耳抜き」をしながら行う様にして下さい。

  耳抜きとは:
 電車でトンネル内を走行中やエレベーターの昇降時、飛行機の上昇下降時、水中に潜水する時に鼓膜の外圧と内圧(中耳腔の圧力)が異なる為に、耳がツンツンしたり、痛くなったりします。この現象を解決する方法が「耳抜き」と呼ばれています。耳の構造は外耳、中耳、内耳の3つに分類されており、その内の中耳は耳管という細い管で鼻とつながっています。外圧(気圧)が変化したときに、耳管の鼻側を開くと、外圧と中耳の圧が等しくなり、症状が改善します。

  耳抜きの方法:
 鼻をつまみ、息を軽く吸い込み、口を閉じて吸い込んだ息を耳の方へ送り込むようにします。あまり強くやらないで下さい。慣れて来ると鼻をつまむ必要は有りません。


(5)中性子線で耳の穴以外を狙って来る場合がある。

 中性子線で耳の穴以外を狙われると、何も異常を感じずに、狙われていることに気付かない場合が有ります。何も異常を感じない場合でも、上記の方法で、度々発生源の特定を試みて下さい。また、腰を屈めて、色々な耳の高さで探ってみて下さい。


(6)細菌やウイルス、気体の放射性物質や薬品、化学物質、絶縁性物質、導電性物質を部屋にばら撒く場合がある。

 何か異常を感じたら、まず換気扇を強にして換気してみて下さい。症状が改善されれば、何かばら撒かれています。細菌やウイルスは空気清浄機で除去出来ますが、100%の完全除去は出来ません。過信は禁物です。また、気体の放射性物質や薬品、化学物質、絶縁性物質、導電性物質は空気清浄機では除去出来ませんので、度々換気して下さい。換気する場合は注意が必要です。特定の窓や扉を開けて換気すると、その場所にばら撒かれます。窓や扉を閉めた状態で、換気扇を回して、換気孔を特定されない様にして換気して下さい。また、最近の電気製品は部品や回路のIC化が進み、品質が向上しており、ほとんど故障しません。しかも、部品が小型・軽量になった為に、衝撃に強くなっています。電気機器の調子が悪くなったら、まず絶縁性物質や導電性物質がばら撒かれていないか疑って下さい。接触不良が原因でないか調べて下さい。



参考文献

(1)放射線をはかる 柴田 徳思 著 日本規格協会
  中性子と原子核の衝突について分かり易く書いてある。

(2)概要に記載した(3)と(6)



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