ヤフオクで飛ぶように売れた冬姫メイチェリもまた、最新のコンプガチャの賞品。手に入れるにはかなりの覚悟が必要だ。「ガチャ代」が経費で落ちるはずもなく、記者は怖くて試せなかった。
■「5万円」を安く感じる心理
1回315円ほどのガチャで特定の8種類のカードをそろえることが入手条件。グリーはガチャの確率やコンプまでの平均費用についても開示しないが、うち2種類は6種類よりもガチャでの出現率が低いとされる。運が良ければ数万円分の投資でそろうが、ユーザーの報告によると、おおむね10万円以上、運が悪ければ20万円分もガチャを回し続けないと達成できなかったようだ。
ドリランドのコンプガチャはこの2月で13回目を数え、回を重ねるごとに難易度が高くなっているという。しかもドリランドには、10回分の価格、約3150円で11回分のガチャを一気に回す「11連ガチャ」が存在する。10回やるだけで3万円。単価が高い分、10万円まで簡単にいってしまう。
ヤフオクで、なぜ多くの客が数万円もの大金をはたくのか。その答えがここにある。
コンプガチャの恐ろしさを知る者であれば、5万円だろうが安く感じてしまうのだろう。だから数万円という値付けでも大量の客がつく。複製方法をひそかに知っていれば打ち出の小づちを手に入れたも同然。不正な換金が容易に成立する素地ができていたのだ。
もっとも、ヤフオクで出品されたものが複製カードだったという確証がとれているわけではない。約90万人が参加するGREE内のトレード掲示板では、カードの交換が頻繁に行われている。ゲーム内の仮想通貨やアイテムなどが通貨として機能し、特定のカードを「いくらでも買い取ります」と募集する業者のようなユーザーも多数存在する。それがヤフオクで換金されているケースもあるだろう。
ただし冬姫メイチェリのような最上級のカードは流通量が極めて少なく、GREE内の掲示板でも入手は困難。複製できるバグの存在をグリーが公に認めた以上、複製カードがオークションにも紛れていたと見て間違いなさそうだ。「売り抜け」はまんまと成功したから騒動は収まらない。
■いまだ尾をひく「ドリランド騒動」
グリーは今回、不正行為をしたユーザーを対象に「複製カードの回収」と「アカウント停止」で事態の収拾を図った。アカウント停止期間はユーザーによって1週間、1カ月と差があり、悪質な場合は無期限の停止処分が下されたと見られる。だが複製カードのすべてが回収されたわけではない。
今回、トレード機能が停止する以前に、複製したユーザーからほかへと移動したカードは回収されなかったようだ。グリー広報は「処分の詳細は言えない」とした上で、「明らかに規約違反と分かっているユーザーについては対応した」とする。オークションによって複製カードが販売されたとしても、受け取ったユーザーが悪いわけではないため回収できない。つまり「被害者」は出なかった。
複製したアカウントとは別のアカウントに移動済みだった複製カードも「保全」された。
ドリランド、ソーシャルゲーム、ガチャ、GREE、グリー、ツイッター、Mobage、DeNA
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