ネットオークションにおけるドリランド関連の取引額は、驚くほど多い。
オークション情報サイト「オークファン」によると、過去90日間に「ヤフーオークション(ヤフオク)」で取引が成立したドリランド関連の落札件数は約5万8800件。額にしてじつに4億円超。単なるデジタルの「絵柄」が、月間1億3000万円以上も現金に換金されていた。同期間にカードを売却した出品者数は約3万5000人もいる。大多数の動機は「新たな強いカードを得るための軍資金にしたい」「ガチャへの投資を回収したい」「引退を機に換金したい」といった具合だろう。ところが。
■3万5000人中、上位30人で1億2000万円超
「ヤフオクでの過去90日の『ドリランド』関連出品を調べたら、上位30人で1億2000万円の取引高。1000万以上の売り上げを出しているユーザーも2人いた」――。
不正行為が発覚した19日夜、モバイル向けアプリ開発などを手がけるアサップネットワーク(東京・品川)の西山圭社長のつぶやきがツイッター上を駆け巡った。西山社長がオークファンのデータを分析したところ、約4億円の4分の1強を3万5000人の上位30人が稼いでいることが分かった。
そのトップを誇る、熊本県を発送元とする「C」さんは、不正行為が発覚する数カ月前から一部の掲示板などでは有名な存在だった。
「新SSR 愛騎士リンコ 完全フルステ 技MAX」「大祓師セイメイ 水神 完全フルステ 超稀少」……。Cさんの過去の出品を検索すると、呪文のようなタイトルが無数に出てくる。だがドリランドを知る者には驚きの品ぞろえだ。並ぶのは550種類以上あるカードのうち最も人気が高い「SSR」のカード。「ノーマル」「レア(R)」「スーパーレア(SR)」のさらに上位で、希少性も強さも最上級を誇る。
「フルステ」とはカードが即戦力であることを意味する。ガチャで運良くレアカードを手に入れたとしても、そのカードが持つ攻撃力や防御力といったステータスは「レベル1」の状態。ユーザーは、潜在能力の上限値まで育てる必要がある。地道で膨大な時間と労力がかかるが、Cさんはそれすらも完了済みの最上級のカードを、昨秋から大量に出品し始めた。
■1人で1500件、3100万円以上の落札総額
Cさんの売り上げは昨年11月以降、月間で550万円、850万円、950万円と推移。今年2月は不正行為が発覚した19日からぴたりと出品が止まったが、10日を残して770万円ほどに達している。ヤフオクに残る履歴を積み上げると、その数1500件超。金額は3100万円以上にのぼる。
もはや個人ユーザーのお小遣い稼ぎの域を超えた額。最上級のカードが次から次へと出てくる様を見て、一部ネット上の住民は「複製」を疑い始めた。疑惑が確信へと変わったのが、今年2月に登場した「ドリランド史上最強」を更新するレアカードの異常な出品である。
ドリランド、ソーシャルゲーム、ガチャ、GREE、グリー、ツイッター、Mobage、DeNA
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