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『』内の言葉は主に中国語です
69.髪の色からとんでもない話に発展しました
『香子が我と交わる必要はあるがな』
 香子は耳を疑った。
(ま、交わる……?)
 ということはー、と香子は頭をフル回転させる。
(ようはHしろってことだよねぇ……)
 ちろりと朱雀を窺う。嘘を言っているようには見えない。
 髪の色の為に朱雀に抱かれるか、それとも合わないかもしれないリスクを侵してこちらの染料で染め替えるか。かなり難しい問題ではある。
『あのー……それって朱雀様としたら即領地に連れ帰られるとかそういうことはないんですよね?』
『残念ながらそれはない。そなたの意志に従う』
 香子としては悩むところだ。
 そんな髪色ぐらいで! と思われるかもしれないが香子はこの赤い髪がけっこう気に入っている。まだ誰とも肌を合わせたことがなければお断りするかもしれないが、何年か先にはいずれ朱雀に身を任せるだろうという予感もある。
『うーん……朱雀様と1回すれば髪色って定着するものですか?』
 ここらへんも重要だ。いくらなんでも十回Hしないと定着しない、などというならお断りである。
『もちろん1度で大丈夫だ。……ただ、先日のようにそなたの体は熱を持つ。丸1日な』
 香子は先日玄武と朱雀に体を触れられたことを思い出して真っ赤になった。
(あんな熱を、丸1日……)
 朱雀の熱を丹田から注がれてから、香子は熱に浮かされて延々啼かされた。体中が熱くなって触れられる度に甘い痺れが全身を駆け巡り……。
 香子は思わず目を潤ませた。
 それを見て四神がごくりと唾を飲み込む。
(む、無理ーーーーーー!)
 あんな熱を1日中与えられたら気が違ってしまいそうだ。
『や、やっぱりやめておきます……』
 いずれ朱雀に抱かれるにしてもあの熱に1日浮かされるのはまだハードルが高すぎると香子は思った。四神は一様に嘆息した。なんだかそれがひどく残念そうでいたたまれない。
(染料については侍女の方々と相談した方がいいかも)
 一応赤に染めておくことに決めたのでそれを話さなければならない。
『さすがに我の熱を1日留めるのは酷だろう。なんなら、毎日慣らすというのはどうだ?』
 朱雀はまだ諦めてなかったらしい。
(慣らすって……)
 あの熱を毎日体に留める練習をするということだろうか。ある意味とんでもなく疲れそうである。
 そこまで考えて香子は昨日青龍が呟いたことを思い出した。
 確か、誰かに嫁げば太る心配がなくなるようなことを言っていた気がする。
(そういえばHってけっこうなカロリー消費につながるとか聞いたことがあったような気が)
 基本男性の方がカロリー消費の幅は大きいかもしれないが、先日あれだけ喘がされたことを考えるとあながち青龍の言っていたことも大げさではないかもしれない。
 けれど毎日あんな風に喘がされるというのも恥ずかしい。
『……それって、毎日朱雀様の熱を受けるだけでそういうことはしなくてもいいんですか?』
 そう聞くと四神は複雑そうな表情をした。
『……それはかまわぬが、我の熱を受けてそなたの体が治まるかどうか……』
 朱雀が考えるようにして呟く。
 香子は先日朱雀の熱を受けた時のことをはっきりとは覚えていなかった。先に玄武と朱雀に触れられその快感に翻弄されながら丹田に気を吹き込まれたので、それがどれだけ体に影響を与えたのかよくわかっていないのだ。
 四神は再び嘆息した。
 これは体感しないとわからないのだろう。
 香子は首を傾げた。
『では、受けてみるか?』
 朱雀に言われ、なんだか不穏なものを感じた香子は『よ、夜にお願いします!』と言った。昼間からどうにかなるのは遠慮したい。
『今夜からそなたの部屋に向かうとしよう』
 今夜のことが決まり不安に思いながらも香子は頷いた。
 その時ちょうど表から紅夏の声がかかった。
『昼食のことで聞かれておりますが、いかがしましょうか?』
 気がつけばいつのまにかそんな時間になっていたらしい。香子はもちろん『いただきます』と答えた。
かなーり行き当たりばったりに書いてましたがやっと話の方向性が決まりました。
現在書いている宮廷編、かなーり長くなりそうです(汗
四神に愛されまくりながら揺れる香子の心をお楽しみください(何

大体の方向性は決まりましたので、こうしてほしい、ああしてほしいというリクエストにはほとんどお答えできません。
ただ私の書く物なので身体的・肉体的に痛い描写はないといってもいいです(作者本人が痛いの苦手ですー
それではみんなでらぶらぶはっぴーえんどに向かってがんばりまーす(長いけど
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