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社会

「白雪」の小西酒造、伊丹中心部の本社売却へ  

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瓦ぶきの屋根に酒蔵のような白壁が映える小西酒造本社。近くに本社を置く伊丹産業に売却される=24日午後、伊丹市中央3(撮影・立川洋一郎)

瓦ぶきの屋根に酒蔵のような白壁が映える小西酒造本社。近くに本社を置く伊丹産業に売却される=24日午後、伊丹市中央3(撮影・立川洋一郎)

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 清酒「白雪」の銘柄で知られる兵庫県伊丹市の老舗「小西酒造」が、同市中心部にある本社の土地と建物を、同市内のLPガス卸大手「伊丹産業」に売却する契約を結んでいたことが24日、関係者への取材で分かった。経営のスリム化が狙いで、本社機能は来年にも同市内の工場に移す。白壁と本瓦屋根の重厚な造りで親しまれてきた建物だけに、売却後の扱いに注目が集まりそうだ。(霍見真一郎)

 両社の関係者によると、売却されるのは敷地約4200平方メートルと、地上6階地下2階の建物延べ約7900平方メートル。昨年5月に売買契約を結び、今年6月に売却する。

 小西酒造は1550年創業。1990年代から、清酒離れや価格競争の激化を背景に経営が悪化し、これまでも社有地を売却してきたが、今回は「断腸の思い」(関係者)で本社の売却に踏み切った。本社では現在、社員約160人のうち約50人が働いているのみで、広い社屋の光熱費などがかさんでいた。

 本社は、JRと阪急の伊丹駅を結ぶ「伊丹酒蔵通り」と幹線道路に面しており、歴史的な街並みを形成する建物として親しまれている。両社間の売買契約書には、売却後はマンションなどを建築しないとの条件も入っているという。伊丹市は「事実確認できていないのでコメントしかねる」としている。

(2012/02/25 07:02)

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