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大虐殺なかった発言で南京市柔道式典中止

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 名古屋市の河村たかし市長による「南京大虐殺」否定発言に対する中国国内での批判の高まりを受け、江蘇省南京市当局が24日、柔道の五輪金メダリストの山下泰裕氏を招き3月2日に予定されている柔道施設の開館2周年式典の開催中止を、主催者側に要請したことが分かった。日中関係筋が共同通信に語った。

 河村市長発言の余波が南京での日本関連行事に及んだことが明らかになったのは初めて。山下氏が協力し完成した柔道施設は南京での日中友好の象徴と位置付けられており、主催者側関係者は「山下氏も参加する式典が1人の市長の発言でつぶされるのはあまりに悔しい」と強調、南京市当局に開催を認めるよう全力で働き掛けている。

 柔道施設は、日本政府も資金援助し2010年3月1日にオープンした「中日友好南京柔道館」。同館などが主催する式典では、江蘇省の中国人若手選手らを集めた山下さんの柔道教室のほか、山下氏も執筆した「柔道入門」の中国語翻訳版の贈呈、南京市民との交流などを予定している。

 南京市では3月9日から3日間の日程で、名古屋が拠点の人気アイドルグループ「SKE48」の公演を目玉とする日中共催の文化イベント「南京ジャパンウイーク」が予定されているが、南京在住の日本人の間では開催を危ぶむ声も出ている。

 同関係者は「今年は日中国交正常化40周年。長い時間をかけて準備してきただけにイベントを実現させたい」と語った。(共同)

 [2012年2月24日22時41分]


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