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【社会】

河村氏、一転謝罪も 南京事件発言

2012年2月25日 09時12分

 名古屋市の河村たかし市長は24日、自身の「南京大虐殺」否定発言で、友好都市の中国・南京市が交流を停止するなど反発している問題で、「市民に迷惑がかかっては心が痛む」と述べた。これまでの強硬姿勢から一転、外交的非礼を認め謝罪する可能性が出てきた。

 河村市長が主宰する政治塾の事前説明会の終了後、記者団に語った。今後の具体的な対応は27日の記者会見で明らかにするという。

 中国内では市長の発言に対し、ネット上を中心に名古屋への旅行の取りやめや、経済制裁など対抗措置を呼び掛ける声が高まっている。

 河村市長は「市民の皆さんの生活を守っていくのは市長の絶対的な責任ですから」と語り、早期の沈静化に意欲をのぞかせた。

 市長は24日午前、民主党の近藤昭一衆院議員(愛知3区)と会談し、「発言は個人的見解で、市長として南京市の訪問団へ伝えたのは儀礼上、不適切だった」との考えを表明。一部市議にも同様の意向を伝えていた。

 ただ、南京事件を「無かった」とする持論へのこだわりは強く、訂正や撤回は拒否。非礼に対する謝罪で事態が収拾できるか、慎重に見定めているもようだ。

 一方、河村市長は事前説明会後、東京都の石原慎太郎知事が自身の発言を支持したことに「どえりゃあ、うれしい」と喜んだ。

 思わぬ“援軍”の登場が、最終判断を左右することもありうる。

(中日新聞)

 

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