現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事
2012年2月24日21時0分

印刷印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

手術で「女性」…刑務所も女性施設に 兵庫弁護士会勧告

 戸籍上は男性だが性同一性障害があり、手術で女性の体になった受刑者が、「男性用施設に収容されているのは人権侵害」として、兵庫県弁護士会は24日、女性用施設に移すよう法務省などに勧告したと発表した。性別適合手術を受けた収容者の移送を求める勧告は全国初という。

 弁護士会によると、2007年から兵庫県の加古川刑務所に収容されている受刑者(39)は、成人前から自分を女性と自覚し、20歳前後にシンガポールで性別適合手術を受けた。戸籍の性別は家庭裁判所の審判で変えられるが、手続きの煩雑さなどから変更しないまま刑務所に入ったという。

 刑事収容施設の男女別は戸籍で判断されている。刑務所側は女性看守を配置するなどの配慮をしているが、頭髪は丸刈りで女性用下着を着けられず、入浴時は男性刑務官が監視しているという。白承豪(はく・しょうごう)弁護士は「収容施設の区別は、変更のハードルの高い戸籍でなく、収容者の性自認によるべきだ」と話している。

購読されている方は、続きをご覧いただけます

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

震災後の東北を悩ませるもう一つの敵、放射能。被災地の親は子どもたちをどう守っている?

知らなかったではすまされない実態。スマホ登場で、プライバシーが奪われている…。

日本復帰から40年。公共事業や米軍基地に依存した経済と言われてきた実態は変わりつつある。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介