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売りたいのに
島田センセのナイフ
売るモノがない・・・と言うのは小売業にとって大変辛いモノです。
ただ単に売れるモノ、流行のモノで手に入りやすいモノを仕入れて売りゃいいんですが、そんなのは巷に溢れているわけで・・・しかも扱っててもあんまり面白くもないし・・・
で、売りたいモノってのはどうしても個性的なモノで、且つ出来の良いモノで・・・となるワケですがそんなモノはそうそうたくさん手に入るはずがない・・・
無難に中華大量生産品でも売ってやっていける性格ならいいんですが、どうしてもどうしてもいらん方向へ向かってしまう(笑
やはり扱うモノは気に入ったモノで揃えたいという、融通の無さがそもそもの間違いの始まり。
そこへもって島田作品ですよ・・・
もう売る方にとっても買う方にとっても、迷宮に足を踏み入れたような・・・
島田センセの作品は、使える工芸品と題して、普通のナイフでは飽き足らない方々に支持をいただいてますが、まぁそれもなかなか忍耐力の要る話でございまして・・・
この大人のバタフライ、過去にも何度もネタにしているのですが、その時の話を掘り起こしてみよう、って過去記事を探したんですが出てこないんですよね・・・やはりここ最近からナイフに目覚めたという方も多いので、こういうモノはぜひ知ってもらいたいと思ったワケなんですけどね。
このブログには「島田センセのナイフ」って言うカテゴリーがあるんですが、もしかしてそこに登録されてないだけなのかも、と思って色々調べてみましたが・・・無い(汗
そうか・・・おいらのブログは今までヤフーブログやアメブロと転々としてきた、流浪のブログですから・・・すでに過去の記事は消えてしまってるんですよね・・・
と言うコトはもうそれだけ月日が流れたと言うコトですか・・・
まぁ、その辺はまた新たに紹介ネタ書いていくとします。
ところで・・・
今回の画像、写ってるのは羊肉の塩茹でなんですが・・・島田センセの工房の割と近くに(めっちゃ近いわけではないけど歩いて行ける範囲)モンゴル料理のお店がありまして、ここの羊肉がまた美味いんですよ。特にこの塩茹で。塩は岩塩で、茹でただけのシンプル料理なのにお肉が柔らかくて、ちょっとお肉に甘みもあってクセになりますよ。
羊肉って言うと敬遠される方もおられますが、コレ食っとかなかったら人生の何パーセントかは損する・・・とまで言えば大袈裟か・・・
しかもここのお店、ナイフで肉を骨から剥ぎ取り食す為、自分のナイフ持ち込みオケなのです。
さらに!
骨の髄を(これがまたまた美味い)取り出して食べるために、島田センセのやまぬこ(小)のプロトが常備されていると言うから、マニアにはたまりまへんでぇ〜(-_-)ノ
ますますいい味わいに
島田センセのナイフ
ナイフって手に入れた時の満足感とか、所有している喜びとか、色々ありますが、一番なのはナント言っても使ってる時ですよね。
と言うわけで・・・
山菜採りに使っちゃいますた(^_^)v
わかる人にはわかる、懐かしの「大人のバタフライ」です。
ハンドル材はグリーンキャンバスマイカルタ。これを大きな塊から繊維の目が横方向に走る部分で取ってもらい、経年変化で横に走る繊維が黄色くなってきて、より味わい深い感じに。
そしてさらに全体的な色が濃く黒っぽくなってきて、ますますええ感じに(^o^)
久々に登場させると「おぉ!そろそろ出来上がってくるのかっ!!」と変な期待感を持たせてしまいますが、残念ながらそう言う趣旨のネタではありません(汗
しかし、久々にネタとして採り上げてなんとか完成の方向に繋げたい(T_T)いや、マヂでそろそろ・・・
ところで・・・
コレがなぜ「大人のバタフライ」と呼んでいるかと言いますと、その昔・・・もう7〜8年前のコトになるでしょうか・・・
このナイフの作者、島田センセこと島田英承さん。
関の刃物まつり前日は、キクさん所に集まって「前夜祭」やるんですが、その時も例によって肉焼いたりエスニック料理作ってもらったり、ってみんなでワイワイやってたんですよね。
その時に、準備してた島田センセをふと見ると・・・
何かを切るためにポケットからナイフ取りだし、スチャっと片手で開いてササッと切って、スルッと片手で閉じてまたポケットへ・・・
その流れるような一連の動きに目ぇ釘付けっ!
そのナイフなんっすか?見せて見せて・・・とお願いして見たら、バタフライナイフだったと・・・
で、島田センセ曰く、バタフライナイフってさ、片手で簡単に開閉出来る最もシンプルで実用的なナイフなんだよ、と・・・
なるほどなるほど、確かにハンドルの片方さえ掴めれば、あとは軽く振ってブレイドオープン。しまうのも片手で楽々♪
しかし、バタフライナイフと言えば過去に色々ありましたから、悪いイメイジだけがつきまとい、実用的な側面が全然評価されてなかったり・・・と言う非常に残念な経緯がありまして・・・
ところがこの島田センセのバタフライは、随所にこだわりが見られ、ゴージャスなカスタムナイフとしても、実用ナイフとしても素晴らしい!
安くて粗雑なバタフライとは一線を画すと言うことで「大人のバタフライ」と・・・
3月3日(土)4日(日)のナイフショウには島田センセも出展すると言うことなので、ここはぜひ完成の方向へ向けてプレッシャーをかけていきたいところです!!
ぬこかわいいよぬこ
ひとりごと・・・
ここのところ真面目なナイフの話が続いたので(え?)
お料理で言えば味付けの濃いのばかり続いた気がするので(ってそれがナイフ屋のブログと言うモノでは?)
と言うか、自分で書いてても真面目すぎる話はしんどい・・・
なので・・・
箸休め的に・・・
このぬこのキューちゃんは、2年とちょっと前にも登場してまして・・・
この時のネタに登場!あの時はこんなに小さかったのが・・・
ただ今こんな感じ・・・
ぬこの手も借りたい、と言うコトワザ、ありますよね。
そんなコトワザが出来るほど、忙しさとは対極の存在。
こののび〜っとした感じが、忙しくて荒んだ我々の心を和ませます。
こちらはちょっと澄ました美人さん。
流し目がたまりません(*^_^*)
本日二回目〜♪
旅とナイフと
東京から新幹線乗ってすんなり姫路へ戻ったかに見せかけて・・・
実は名古屋で降りて岐阜へ・・・
キクさんの工房によっていろいろ打ち合わせしてきました。
出来上がり待ちのナイフが続々と・・・
しかしシースの出来上がりが明日以降になるというので、コレにて引き上げ。
3月3日(土)4日(日)の SAKURA BLADE SHOW もちろんキクさんも出展しますよ〜!
銀座のナイフショウも、勢い余って出展することになったJKGも、キクさんの出展により新しいお客さんが増えたと聞いてますし、次のショウにもぜひお越し下さいね。
製作が間に合えば・・・ショウで発表するスペシャルモデルをご披露できると思いますよ!!
と言うわけでおいらは明日からお店に出ます。
出張の間も沢山ご注文いただきまして、ありがとうございました。
晴美さんから付け足し&ご案内
催しモノ
昨日の晴美本について・・・
「山下さんのブログやナイフマガジンの読者にナイフ嫌いの方はいらっしゃるはずはありませんが、ナイフがちょっとコワイな、、というイメージをお持ちの方にも、ペットの猫と同じようにナイフにも親しみを持って好きになって下さるようにとの思いを込めて書きました。3月又は4月発売が目標です。ハードカバー版には私のサインとお客様のお名前を一冊一冊手書きでお入れしますので、お届けできるのは5月になることと思います。特別のリクエストがおありの方はこの機会に、是非ショウに遊びにいらしてくださいね。。。」
とのコト。
そのショウというのが・・・
カスタムナイフメイカーの根本朋之氏、ご存じですよね。
そして根本ナイフの工房名(と言えばよいのでしょうか?)がサクラワークス。
根本ナイフのロゴはサクラマークですよね。
で、彼には池田さんという製作パートナーがいます。ナイフショウではいつも二人一緒にいるのでご存じの方も多いはず。
池田さんの専門分野は電気系統(だけじゃないけど)。ハンドルの中にLEDを仕込んだRIDシリーズなどは、彼の存在あってこそ。
で、根本&池田の集合体が「サクラワークス」と言うわけです。
そのサクラワークスが主催のナイフショウが、来る3月3日(土)4日(日)に東京・神田駅にほど近いビルの一室にて開催されます。
このショウにて晴美本のPR第二弾が行われます!
で、今回は・・・
なんと!!
山下刃物も出展!!!
凄い!
何が凄いって・・・
結構大変なんです・・・
何が?と申しますと・・・
わざわざ出展するのに、めぼしいモノがなんもない(汗
どうしよう・・・
だって・・・
めぼしいモノは直ぐに売れてしまうんですもん(嬉
と言うわけで・・・
今、リック・ヒンダーやマイクロテックの社長などにいろいろ打診中(涙
ナイフショウの詳細は、開催日が近づいたら毎日のようにガンガン載せますよ(^_^)ノ
古川四郎さん登場
催しモノ
フォールディングナイフショウ、今回が初訪問だったわけですが・・・会場に入るといきなり!古川四郎さんのテーブル!!
今回、事前情報として古川四郎さんがテーブル出すかも知れない、と言うコトは聞いていました。でも本当に来られるのかどうか確証はなかったので、ブログには書けませんでした。
久々にお会いした古川さんはお元気そうで、出展した作品についていろいろ説明して下さいました。
この数年、全くお会いできる機会がなくて、その間、あまり体調が優れないと聞いていたものですから、こうしてお元気な姿を拝見するとホッとしますね。
10数年前に、堺のオールニッポンナイフショウ(この前神戸で開催されたショウの元になったイヴェントですね)にも来られたことありましたね〜、等としばし昔話を・・・
その古川四郎さんも・・・
トークショウに飛び入り。
ハンドル素材入手の苦労話などを聞かせてもらいました。
今回のショウ、古川さんに加えて平山晴美さんなどこの業界のビッグネームも参加。
晴美さんは現在、編集も最終段階に入ったご自身の本"Harumic World"、通称「晴美本」のPRも兼ねて参加。3月出版の予定がちょと遅れてますが、5月くらいにはなんとか・・・と言う状況だそうです。
その晴美本、どんな本なのか、と言いますと・・・
一言で言えば、晴美さんがナイフ作家としてデビューしてから、今日に至るまでの「作品集」なのですが、単なる作品の羅列ではないんですよね。
掲載する写真は晴美さん自身が選別し、過去ナイフマガジン誌で発表されたモノもあれば、新たに撮り直し、あるいは未発表のモノもあります。そこに晴美さん自身の言葉で説明が加えられ、註釈も添えられ、またレイアウトを考え、見せ方にもこだわります。
晴美さんの言葉を借りればこんな感じ・・・
「まず鉛筆書きの自筆のレイアウト、本文、注釈、参照ページなどをまず書き、それを自分で一文字ずつタイプして基本の元原稿をつくりました。
一文字一文字がわたしのかわいい子供のようなものです。
堤さん、ヒロさんはもちろん、何よりトモさんが長きにわたり撮りためて下さった25年間が1冊になったかなりの力作です。
どちらも人間の良き友である猫とナイフの関係を軸にして書いたちょっと変わった視点の写真集です。撮りおろし写真、未発表写真、初期の作品ももちろんあります。
震災のドネイションのために作った猫のしっぽが本全体をまとめるテーマになっており、これを手に入れて下さった方は巻末のページできっとにっこりしてくださることと思います。」
おいらの知るところでは、遅くとも2009年にはこの企画の具体的な部分が出来上がってましたから、とても長い時間と労力をかけて作り上げられたモノだと断言できます。
おそらく晴美さんもここ数年は、この本のためにかなりの時間を費やしたでしょう。
言うなれば「作品集」ではなくこの本ソノモノが「作品」であるかのような・・・
と言うわけで晴美本のPR第二回目は、来る3月3日(土)4日(日)のナイフショウでも行われます。
皆様、ぜひ会場にて直接、晴美本のご予約を〜!
あ、もちろんおいらの店でも取り扱いますよ。でもかなり限定的な部数だそうなので・・・確実に手に入れたい方は直接申し込むのが確実ですよね!!