北朝鮮:李明博大統領を批判 弔意表明見送りを問題視

2011年12月30日 19時14分 更新:12月30日 19時19分

韓国の李明博大統領=代表撮影
韓国の李明博大統領=代表撮影

 【ソウル澤田克己】北朝鮮の国防委員会は30日、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領を名指しで非難するとともに、李明博政権を「永遠に相手にしない」という声明を発表した。金正日(キム・ジョンイル)総書記に対する弔意表明をせず、民間の弔問団派遣を限定的にしか認めなかったことを問題視した。朝鮮中央通信など北朝鮮国営メディアが一斉に報じた。

 韓国政府は「北朝鮮住民に慰労の意を伝える」と事実上の弔意を表明し、故金大中(キム・デジュン)元大統領らの遺族には弔問のための訪朝を認めた。韓国側はこうした措置を北朝鮮側も肯定的に評価すると期待していたが、北朝鮮は逆の反応を示した。

 韓国・西江大の金英秀(キム・ヨンス)教授(北朝鮮政治)は「李大統領の残り任期は1年余りしかない。ここで強硬な姿勢を示しておいた方が、(13年2月に発足する)次期政権との関係を有利に設定できるという計算もありそうだ」と指摘した。

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