東京電力福島第一原発の事故で、警戒区域に指定されている福島県大熊町に、空間の放射線量を測定するモニタリングポストが新たに設置され、町は今後、携帯電話で測定値を見ることができるようシステムを整備することにしています。
設置されたのは、福島第一原発からおよそ2キロの大熊町夫沢地区で、23日、町やメーカーなどの関係者が、歩道脇のくぼ地に、高さおよそ1メートル20センチのモニタリングポストを取り付けました。
これは、政府が来月にも避難区域の指定を見直すのを前に、放射線量を知りたいという要望が寄せられていたことから、町などが設置したもので、1時間ごとの空間の放射線量が、専用のサーバーに送られる仕組みです。町では、正常に作動するか確認したうえで、携帯電話でも測定値を見ることができるようシステムを整備し、アドレスを公開する予定です。大熊町の山本良和係長は、「データがリアルタイムに提供されることによって、ふるさとの状態を知りたいという住民からの要望に応えられる」と話しています。
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