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【社会】

世界遺産の神社に暴力団組長名の灯篭 

2012年2月25日 20時06分

 世界遺産に登録されている三重県熊野市の花の窟(いわや)神社に設置されている指定暴力団山口組の最高幹部の名が刻まれた灯籠を撤去するよう、県警が神社に指導している。

 花の窟神社は、熊野古道伊勢路にある観光名所。イザナミノミコトの墓とされ、日本最古の神社ともいわれる。

 神社関係者によると、氏子の知人から灯籠寄進の打診があり、2005年ごろ、高さ約2メートルの石灯籠二対4基が設置された。それぞれ、山口組の篠田建市組長と一字違いで「篠田健市」、同組ナンバー2の弘道会会長高山清司被告=恐喝罪で起訴=の名前が彫られていた。

 県警組織犯罪対策課や熊野署は10年から撤去を求めており、神社側は昨年11月、「篠田健市」の名前を参拝客から見える面から削り、境内の森に面した位置に彫り直した。高山被告の名前が入った灯籠も、土台を90度回転させて参道から見えないようにした。

 設置に関わった氏子の責任者は「もともと、暴力団関係の名前と知らなかった。寄進をいったん受けた以上、撤去は難しく、県警の指導に配慮した形で対処した」としている。一方、県警は「観光客など大勢の人の目につくのは問題がある」として、引き続き撤去を求める方針だ。

(中日新聞)

 

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