留学生を対象にした大規模な就職説明会が東京で開かれ、企業のグローバル化が進むなか、優秀な人材を確保したいとして、参加企業がこれまでで最も多くなりました。
この就職説明会は、5年前から毎年冬と夏に開かれているもので、25日は東京・千代田区の会場に中国や韓国などアジアからの留学生を中心に、およそ3000人が集まりました。
企業のグローバル化が進むなか、参加企業の数は年々増え、ことしは円高の影響もあって、これまでで最も多い148社がブースを設けました。
ブースでは、企業の採用担当者が仕事の内容や海外での事業展開の予定などを説明し、留学生に会社をアピールしていました。
自動車部品メーカーの担当者は「今後、中国などへの海外進出を強化する計画で、新規採用の半数を留学生にしたいと考えている」と話していました。
中国人の大学院生は「中国語、日本語、英語それにモンゴル語が話せる語学力を生かし、世界を舞台に仕事をしたい」と話していました。
会場では、留学生を対象にした就職相談会も開かれ、相談員が日本でのビジネスに必要な敬語も使いこなせるよう、日本語をしっかり勉強してほしいとアドバイスしていました。
主催した東京都専修学校各種学校協会の有我明則事務局長は「製造業を中心に中堅・中小企業も優秀な海外の人材を求めていて、企業の採用意欲は高いと感じている」と話していました。
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