日本の探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星の微粒子が鳥取県の施設で初めて公開され、はるか彼方からの贈り物を一目見ようと、大勢の親子連れが訪れました。
微粒子は、おととし6月、「はやぶさ」が地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」から持ち帰ったもので、地球で見つかったいん石が小惑星から来たとする説を裏付けるなど重要な成果を挙げています。
この微粒子が初めて一般に公開され、会場となった鳥取県倉吉市のイベント施設には親子連れなどが次々に訪れました。
微粒子は大きさが1ミリの20分の1ほどしかなく肉眼では観察できません。
公開は、5キロほど離れた鳥取県三朝町にある研究施設と会場をインターネットで結び、研究施設の電子顕微鏡で拡大した微粒子の画像を映し出す形で行われました。
訪れた人たちは、電子顕微鏡を遠隔操作しながら、微粒子の画像を拡大したり移動させたりして、はるか彼方からの贈り物をじっくりと観察していました。
岡山市から来た小学校5年生の女の子は「もう少し大きいものかと思っていたけど、顕微鏡ですごく拡大しないと見えないことがわかりびっくりしました」などと話していました。
微粒子の一般公開は26日まで開かれています。
|
[関連リンク] |
|